ブルーバックス<br> 生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか

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ブルーバックス
生命と非生命のあいだ 地球で「奇跡」は起きたのか

  • 著者名:小林憲正【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2024/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065356722

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内容説明

生命はどこから生命なのか? 非生命と何が違うのか? 生命科学究極のテーマに、アストロバイオロジーの先駆者が迫る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

99
「生命」の起源について。宇宙にまで考察を拡げている。正直、生命が宇宙から飛来なんて、たとえ隕石に付着してとしても、ありえんと思っていたが早トチリでした。生命自体でなく、その材料ということで、既に多くの素性の正しい隕石からアミノ酸などが検出されている。更に、今世紀に入って高性能分析装置により核酸塩基や糖も検出された。まあ、宇宙由来としても起源については問題の先送りのような気もするが…。地球上に限ってもアミノ酸は比較的簡単に生成できたが、その後、核酸とタンパク質の生成がいかにして出来たかが難しい。⇒⇒2024/06/09

やいっち

57
過去、こういったジャンルの本はリチャード・ドーキンスやアントニオ・ダマシオ、中屋敷均、福岡伸一らの本は読んできたが、小林憲正の本書で渇を入れられた感が強い。特に、「フラスコの中から宇宙空間にまで思索を広げて提唱する「がらくたワールド」と「生命スペクトラム」」の考え方が興味深い。特に、「「生命」と「非生命」のあいだに境界はあるのか?」は、示唆するものが大なのではないか。2024/06/18

やいっち

16
過去、こういったジャンルの本はリチャード・ドーキンスやアントニオ・ダマシオ、中屋敷均、福岡伸一らの本は読んできたが、小林憲正の本書で渇を入れられた感が強い。特に、「フラスコの中から宇宙空間にまで思索を広げて提唱する「がらくたワールド」と「生命スペクトラム」」の考え方が興味深い。特に、「「生命」と「非生命」のあいだに境界はあるのか?」は、示唆するものが大なのではないか。2024/06/18

mikio

14
「生命に必要なタンパク質は、がらくた置き場の上を竜巻が通り過ぎたあとに、ボーイング747が組み上がるくらいの確率。神に頼らずどう説明するか、生命はこれほどありえない。」というRNAワールド。生命と非生命は0と1ではなく連続的なスペクトルをもつとする生命スペクトラムと、地球誕生45億年、生命誕生40億年、多細胞生物誕生5億年という十分な時を思うと、神に頼らずともよい気がしてきた。むしろ地球外生命まで十分な期待を持った。アストロバイオロジーおもしろい。ただ地球外生命との交信にかかる時間は人間寿命を超える。。沈2024/07/20

月をみるもの

13
RNA ワールドは、最初にRNAをつくるところが(タンパク質合成に比べて)圧倒的に難しい。分子雲中の氷ダスト表面に高エネルギー宇宙線であたれば、そこでアミノ酸前駆体や、それより分子量のさらに大きい「ガラクタ分子」が多量に生成される。これが生命の起源にどう結びつくか(〜RNA ワールドよりも可能性の高いシナリオである)ということの説明が必要。ダイソン説について、一章をたてて、もっとしっかり解説をしておけばよかったのに。2024/10/14

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