内容説明
西尾維新が描く前代未聞の猫・小説!
鬼怒楯岩大吊橋ツキヌは脳外科医・犬走キャットウォーク先生の飼い猫の面倒を見るペットシッターとして働き始める。しかしその猫には秘密があって……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にぃと
9
かなり人を選ぶ作品だと思う。1つの段落が長く、2~3ページに1段落ぐらい。しかもそのほとんどが注釈や補足や昨今のコンプラに配慮したもので、読んでて目が滑る滑る。そうして油断していると物語の進展を見逃してしまう。中身的にはタイトルと表紙の通りで、しかし読み終わってみると特に盛り上がりも派手な場面もないながらなんだかクスッと笑わせてくれるあたり、面白い作品だと思った。長々とした文章も、深く考えず思うままに書き殴った感があって、正直理解も納得もできてしまう。これが随筆なのかはわかんないけど、個人的には好き。2024/04/21
椎名
7
奇想というかホラーというか。顔のない猫のペットシッターをする話で、それ以上でも以下でもないのだが、排泄量や珈琲豆が出てくることから読み取れるメッセージとなんだか不思議な魅力のある作品だった。2024/04/22
すったもんだ
1
三周くらい回って好きです。そもそも随筆という名の形態を私が曖昧にしか理解していないことをここに記しておく。最近の西尾維新のくどさを筆者が逆手に取ったような随筆のような小説。そしてミステリー?読むのは死ぬほど面倒くさいが、しかし好き。著者の中ではニンギョウに近いような少女不十分に近いような。なんだこれ。2024/04/20
ひとり【ライトノベル紹介】
0
「鬼怒楯岩大吊橋ツキヌの汲めども尽きぬ随筆という題名の小説」雑感 この小説は物語ではない。断っておきたいのだが、この場で物語の定義について一石を投じるつもりはない。随筆の定義も定かではない私には。ところでこの一石とは水面に向かい投じられる様を語源とするが、ならば石を投げるという野蛮な行為が現代のコンプライアンス上、許されるのかといえば…云々 素人の模倣ですが大体こんな感じの文体がずっと続きます。セリフなんてないですし、改行もほとんどされないのでページ数以上の文字の圧がある。↓2024/04/27