ちくま新書<br> 平安王朝と源平武士 ――力と血統でつかみ取る適者生存

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ちくま新書
平安王朝と源平武士 ――力と血統でつかみ取る適者生存

  • 著者名:桃崎有一郎【著者】
  • 価格 ¥1,287(本体¥1,170)
  • 筑摩書房(2024/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480076137

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内容説明

清少納言や和泉式部が仮名文学で雅な貴族の世界を描いていた裏には、暴力が支配する武士の世界があった。それは地方だけでなく、都のすぐ近くでも人が殺されるような状態だった。そして、その雅な世界は武士による収奪によって成り立っていたのだ。この凄惨な時代、拡大・縮小を繰り返しながら、源氏と平氏が武士の代表格として確立してゆく。その背景にある、血の入れ替えと相剋の過程を克明に綴る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シリウスへ行きたい

83
源氏と平家、現代風なのか歴史学からの表現なのか、氏と家、平安末期の戦争オンリの源氏と京の都で小競り合いがうまい平家、そして清盛という朝廷や貴族の中で生き抜いた政治家、侍で武士には違いなかろうけれど、なんか武士と言うには、貴族的。この本では、源氏内部での抗争、殺し合い、一方で平家はそれなりに一族が結束している。天皇には上皇や法皇もおり、公家には永い間の貴族政治や律令組織もある。それが武力集団によって変わって行く世の中、貴族もどうしたものだろうか。日本らしい社会構造ではある。2025/06/16

六点

68
ちょっと強引な論点も多かったけど面白く読めた。2024/09/07

よっち

38
清少納言が貴族の世界を描いていた裏には、暴力が支配する武士の世界があった。拡大・縮小を繰り返しながら、源氏と平氏が武士の代表格として確立した過程を解説する1冊。清少納言の兄を始末した源氏と増殖と血統浄化に賭けた平氏が、なぜ武士の代表格として確立されたのか。平氏が先に地盤を築きつつあったところを、どのように源氏が盛り返していったのか。藤原保昌や秀郷の子孫はなぜ同じような存在になれなかったのか。権力者との距離感や郎党として組み込まれていった過程だったり、鎌倉幕府における北条氏など、なかなか興味深い1冊でした。2024/05/05

34
24年4月。『武士の起源を解きあかす~』の続編。前著を読んでいた方がよいが必須ではない。面白く読んだが、とにかくくどくて長い。本文中の300近い注(出典、引用文献)は最後にまとめて記載されているが電子書籍ならリンクにするか画面下に表示されるようにしてほしい。それもあって、文献への評価がほぼないまま引用だけされても、どの文献なのか確認するのに手間がかかる。論旨に影響しないとしても人名の特定、同定にも強引さを感じる。(続く)2024/10/25

ホークス

31
2024年刊。全体に恣意的だけど面白い話もある。以下私の理解。⚫︎平安〜鎌倉期の「棟梁」はポストでなく、業界・地域で実力と人望のある者。「武家の棟梁」の概念は無かった⚫︎将門の乱で功のあった藤原秀郷が地盤である下野の国守に選ばれ沈静化に成功。土着武者層を掌握できる受領の例が増え、武力による実効支配が公認化⚫︎実効支配する受領は、任命する側のトップ層(摂関家等)と癒着。源平など候補者の間で、地盤と武力を競い広域化・強大化⚫︎天皇・貴族が自ら戦う意思を失った時点で武者層の強大化は約束されていたと思う。2026/02/08

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