排出権商人

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排出権商人

  • ISBN:9784041000243

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内容説明

「地球温暖化対策」の美名の下、新しく生まれた巨大利権!豚の糞が金に化け、空から月餅が降る!?

大手エンジニアリング会社の地球環境室長、松川冴子は、排出権市場開拓のため世界各地を飛び回る。そこは国連、各国政府、企業、金融機関が利害をかけて激突する温暖化ビジネスの戦場だった。一方、同社の時期社長の座を狙う専務の仙波は収益目標達成のため粉飾決算に手を染め、それを嗅ぎ付けたニューヨークのカラ売り屋「パンゲア」の北川が、猛然と株を売り浴びせる。知られざる排出権ビジネスの実態を徹底解明した衝撃作!

【著者】
黒木亮
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資をめぐる攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。主な作品に『巨大投資銀行』『メイク・バンカブル!』『地球行商人』など。早稲田大学時代は箱根駅伝に2度出場し、『冬の喝采』で自身の競技生活を描いた。1988年から英国ロンドン在住。

目次

プロローグ、第1章 空からふる月餅、第2章 忍草、第3章 炭鉱メタン回収、第4章 地中貯留、第5章 エンマンジュエジュエバ、第6章 CDM理事会申請、第7章 連結外し、第8章 インサイダー、第9章 リーマン・ショック、エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しあん

20
本当にすごいボリュームのある本で、内容も難解でなかなか読み進めませんでした。作者が作家になる前のプロフィールも凄くて、頭の良い人が書いた小説だなって感じでした。2018/07/06

奈良 楓

17
【良かった】2009年10月出版の加筆修正版。続編がでないだろうか? ・ エンジニアリング会社で排出権ビジネスに挑戦する女性室長が主人公。 ・カラ売り屋や野心的な常務などがいろいろからむ。 ・ 時代は震災前でまだ首都の電力会社がぶいぶいいっていたころの話。 ・ 欧米諸国の思惑や、中国企業とのビジネスなど、実際こんな感じだったのだろうと思える話。 ・ 女性室長のできる同期の思いもせぬ行く末。2022/06/02

ウルラニ

13
黒木亮さんお得意のグローバル金融小説。排出権の勉強にはなったけど、他の作品に比べるとややのめり込めなかった。「空気を売る商人」という例えが、バブル的な性質を捉えて、言い得て妙。★★☆☆☆2016/09/01

makimakimasa

11
中年キャリアウーマンが世界中を出張しまくって、同時並行でどんどんプロジェクトが動き出すのだが、ふとなぜ自分は余暇の時間にわざわざ人の商談に付き合わされてるんだろうという気持ちになる。本気のお仕事小説で、人間ドラマは薄味。部下の若手男性社員など、それなりに登場頻度高かったが、最後まで名前も与えられず…。でも北京事務所の東松さんや武さん、同期の小林さん、ペナン在住のご隠居インド商人まで、皆人柄も良く一緒に仕事したくなる人達だった。良い意味でリアルだが、難しい用語いっぱいで、頭空っぽで楽しめるエンタメではない。2020/10/31

Eiki Natori

10
「国家とハイエナ」の作者の昔の作品。作者は金融のプロだったのか、とにかく深く詳しい。 排出権ビジネスとは京都議定書以降に生まれたもので、詳しくは知らなかったが、結局は投資家どもの食い物に過ぎない。現場で奔走する人たちと、成果を出したがる人たちと、その汗をマネーゲームの餌にする人たちの人間模様がとても詳細に描かれている。ひたむきに仕事に向き合う主人公の冴子に好感を持ちながら読破。 個人的にはどんなに仙波専務がクソでも投資家には負けるなと応援してしまったのは、私はどれだけ人の褌で相撲を取る連中が嫌いなのか。2026/01/04

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