それはわたしが外国人だから - 日本の入管で起こっていること

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それはわたしが外国人だから - 日本の入管で起こっていること

  • 著者名:安田菜津紀【著】/金井真紀【画】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 合同会社ヘウレーカ(2024/04発売)
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  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909753175

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内容説明

知ってほしい、人間らしい生活ができない人たちがいることを。一緒に考えてほしい、私たちに何ができるかを。

難民、紛争などの取材・発信を続けるフォトジャーナリスト安田菜津紀が、日本の入管政策に翻弄されてきた外国にルーツのある4人を取材。一人ひとりの生きた道のりをたどり、彼らがどんな困難に直面してきたかを子どもにも伝わるように平易な言葉でまとめた。あちらこちらで「多様性の尊重」がうたわれているのに、そこから排除される人たちがいるのはなぜだろう。私たちにはなにができるだろう。そんな対話のきっかけになることを願って。金井真紀によるカラーイラスト多数。難民・移民フェスのエッセイも。

【著者】
安田菜津紀
1987年神奈川県生まれ。フォトジャーナリスト。認定NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)副代表。東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。著書に『国籍と遺書、兄への手紙―ルーツを巡る旅の先に』(ヘウレーカ)他。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

金井真紀
1974年千葉県生まれ。文筆家・イラストレーター。「多様性をおもしろがる」を任務とする。著書に『はたらく動物と』(ころから)、『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『虫ぎらいはなおるかな?』(理論社)、『世界はフムフムで満ちている』(ちくま文庫)、『日本に住んでる世界のひと』(大和書房)、『おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行』(岩波書店)など。難民・移民フェス実行委員。

目次

01 在留資格がないと、公園のなかの川がわたれない? リアナさんのお話
02「日本の子どもたちに英語を教えたい」と夢見ていたのに ウィシュマさんのお話
03 命の危険からのがれてきたのに
アハメットさんのお話
04 外国人の「管理」「監視」はいつからはじまったの? 石日分さんのお話
05 新しい法律のなにが問題? ほんとうに必要なしくみとは? 入管法のお話
06 いっしょに遊ぼう、ほしい未来をつくろう
難民・移民フェスのお話

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

50
子ども向けに作られた本ではあるが、内容は、大人が知って子どもに教えることができるほど充実している。だから、大人にも読んでほしい。人権の根本的な意味と、日本の入管の制度や実態、「難民」や外国人への偏見、等々。金井真紀さんの「移民・難民フェス」の文章が、私たちが目指す未来を示してくれている。「多様性は大切」という言葉が、単なる言葉で終わらせないために。2024/07/15

たまきら

46
寛容さが失われた世界は居心地が悪い。特に私のような何をやってもはみ出してしまうミスフィットにとって、人権問題は身近だ。今の私は「こちら側」かもしれない。けれども、ちょっとしたことであっという間に「あちら側」になるであろう自分を感じる。だからこそこの本に登場する人たちの苦しみは対岸の火事ではない。私にも起こりうる痛みだと思う。だから、取り返しのつかないことになる前に声をあげていかないといけない。日本の未来は多様性を認めることできっと豊かになるから。多くの人に読んでほしい一冊です。2024/08/16

Y2K☮

37
佐々涼子「ボーダー」と併せて紹介したい名著。ふりがなが振ってあるのは子ども向けであることに加え、人種や年齢を問わずあらゆる人に読んでほしいという意志表明かもしれない。入管で起きていることをあまりに知らなさすぎた。人手不足とか社会の役に立つという観点で彼ら彼女らの価値を測る己の傲慢さも痛感した。難民や移民を無制限に受け入れようという話ではなく、不正を防ぐために犯罪者ではない人まで一緒くたに苦しめる非人道的なシステムを改める。まずそこ。難民・移民フェス行きたいしアフリカ布のかばんやクルドのピザ、買いたいです。2024/06/25

どら猫さとっち

13
多様性と言われている現在。それとは裏腹に移民・難民の受け入れや、入管法の問題。さらに人種差別が今も問題視されている。外国人がこの国で暮らすということの困難、それをどのように解決すればいいのか。移民・難民の人たちの体験談をもとに、共生することの大切さを説いた一冊。ヤングアダルト向けであるが、大人たちにもわかりやすく読める。そして、考えて欲しい。この国で違う国から来た人と、仲良く生活することの重要性、そして幸せに暮らしていける社会を築く方法を。2024/12/09

田中寛一

11
この本に出会ってよかった。日本に入ってきた人の外国人がどんなにつらい目にあってるか悲しい。外国人の人権が守られていないことが悲しい。難民の受入数がとても少ないこと、その国にいることができずに日本に来たのに、日本語の書類を書き証拠をつけないと受け入れられない、その判断規定も明かされていないとは、悲しい。仮放免されても働くことも移動することも、病院へかかれもしない。こんな本を読めてよかった。難民たちを元気づけるイベント開催が、難民救済、外国人労働者の解放につながることを願わずにいられない。2024/08/31

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