内容説明
死後、あるいは生きているうちから〈神〉となった武士がいる。彼らはなぜ祀られるようになったのか。膨大な祭神データを典拠に、宗教・信仰や地誌・文芸書など多様な切り口で、祭祀・神格化の過程を読み解く。古代から明治維新期まで地域守護、先祖祭祀、治病利益、国家の忠臣など、さまざまな役割を担い、今なお生き続ける〈神〉の全体像に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
106
死後も人びとの心に生き続け深い影響を与える存在を、日本人は古くから神として祀ってきた。特に武士は偉人だけでなく、平将門を筆頭に多くの敗者や叛逆者も神とされてきた。「こんな人がいた」という記憶の継承だけでなく、家や地域や歴史上のシンボルとなる祭神とされたのだ。それは祀る者の立場を正当化する政治的思惑もあったが、現世利益を与えたり伝説や文芸で語られて民衆に支持されなくては本当の意味で神とはなれなかった。現代でも彼らに新たな価値を与えたいと望む人がいる限り、神格化の途切れることはないのが日本人の心性なのだから。2022/06/15
Toska
15
楠公や権現様など特定のケースではなく、武士一般の祭神化が本書のテーマ。武士が神として祀られる経緯は一様ではなく、御霊信仰(怨霊対策)、治病など現世利益、善政に対する報恩(存命の殿様が神認定されたことも)、大名家の家祖崇拝、『名所図会』等メディアの影響など多岐にわたる。多くの事例が紹介されるためやや雑駁な印象はあるが、明治になって政府がこれに介入、国家と天皇への「忠」を基準として祭神を統制していくくだりは圧巻。この縛りがなくなった現代、人神信仰はどこに向かうのか。2026/02/18
乱読家 護る会支持!
7
権威ある武士の神化、先祖崇拝としての武士の神化、地域の守護神としての神化、祟りを恐れての武士の神化など、神化のプロセスはさまざまのようです。 現代人に人気のある織田信長公は、神化しても多くの信仰を集めてはいない(建勲神社)し、同じく人気の維新の立役者・坂本龍馬さんは、霊山護国神社にひっそりと祀られていますが訪れる人は少ない(僕は好きな場所です)ですね。 人が創り出したフィクションから神化した武士もおり、死後の世界があるとすれば、その神化された武士本人からすれば「虚像にすがられてもなぁ」と思われてたりして。2023/02/15
ISBN vs ASIN vs OPAC
2
一体全体日本史上で首が飛んでかかった松は何本あるんだ……?2022/10/25
takao
1
ふむ2025/03/22
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