内容説明
愛と裏切りと、衝撃の真実!
ときは戦国。陰流の祖・愛洲久忠(移香斎)は、神々の国・出雲で「この世にないはず」の刀剣と出会います。
「とうに滅びた備中青江鍛冶の新作に見えた……」
この刀こそ、若き剣豪の理想を体現していました。
久忠は又四郎という陽気な若侍と、山奥をさまよいます。ようやくたどり着いたのは、年寄から赤子まで、女だけで暮らしている隠れ里。そこで出会うのは、女たちの驚くべき風習、いのちを脅かすものたち、雪舟という奇妙な老人……。
なんとしても生きのびようとする誇り高き女たちは、久忠の求める刀をつくることを条件に、「私たちを守ってほしい」と、次から次へと難題を持ち込みます。
久忠たちの運命や、いかに?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
124
えぇ・・これで終わり?そんな読後感。刀剣が出来るまで・・金偏の漢字が沢山有った(←そこ?)出雲にある女だけの隠れ里が舞台。題材は好きなんだけどなぁ・・2024/05/12
goodchoice
4
なかなかしっかりとした筋立てで楽しめる。惜しむらくは最後の部分がもう少し分厚い内容だとよかった。2024/05/13
椎茸どんこ
3
剣を振るうときの細かな描写など私にとっては新鮮でした。合戦後の乱取りの際の、人の欲がむき出しになるシーンが印象的でした。描写が細かかった分、ストーリーの展開に時間がかかってしまったようで、できれば上下巻として、もう少しお話を膨らませてくれると楽しかったかもしれない。 もののけ姫がイメージしてしまうのは私だけか?あと、もの覚えの悪い私にとっては、登場人物を名前だけでは判別できないので、人物に何かしら形容を加えてくれると嬉しかった。軽いタッチの文章で、遅読の私も数時間で読了できました。面白い本でした。2024/10/29
黄昏のカーサ
3
武士にとって刀は命なんだろう。また、殿様は、武器の供給が命か。女だけの村が何年も続けるには、無理難題を掟という枠にはめて縛り付けなければならなかったのだろう。コミュニティの崩壊は時の要請でしかたがなかったか。その後の展開が気になる。2024/06/09
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2024年4月初版。初出記載無しなので、書き下ろし?主人公の愛洲久忠は室町時代から戦国時代の兵法家で陰流の祖(柳生新陰流の元)。雪舟や尼子経久も登場する。女人部落(アマゾネスではない)の発想は面白かったが、終わり方が唐突でした。犬飼さん初読み作家さんでした。2024/06/20
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