内容説明
◎内容紹介
パレスチナ・ガザ地区を支配するハマスが、突如イスラエルに5000発のロケット砲を放った。イスラエル軍も徹底した報復攻撃で応酬し、多数の死傷者が出ている。「病院」まで標的にするイスラエルの内在的論理は何か。インテリジェンスの大家二人は、ネタニヤフ首相と情報機関に生じた溝の深さを読み解き、ガザの地から上がった戦火は、核戦争のリスクを孕みながら推移していると警告する。この戦いに背後にいる米、露、中の本音を見抜け!日本は独自外交の道を探るべきだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
64
2023年10月7日、テロ組織ハマスがイスラエルに牙を向いた。ずっと疑問に思っていた。ハマスは報復をわかっていたはずなのになぜ攻撃したのか?対戦するイスラエルがなぜ非難されるのか?優秀な軍を持つイスラエルがなぜ深く攻撃されたのか?報道は日々の状況を伝えるがそこに至る経緯がわからない。このお二人の対談を読み、中東の複雑な関係に少々頭が痛くなった。「全世界に同情されながら死に耐えるよりも、全世界を敵に回してでも戦い、生き残る」と言うイスラエルは核保有国だ。ちょっとこれは…恐ろしい。2024/04/21
たま
57
この半年以上連日イスラエルによるガザ攻撃のニュースが続く。イスラエルの報復は愚かでやり過ぎと思うが、私にはアラブにもたくさん疑問がある。イギリスの三枚舌は許し難くとも百年前の話。PLO、PFLP、ハマスと日本では救世主のように報道されてきたが一体何をしてきたのか。日本人によるテルアヴィヴ空港乱射事件や重信房子は何だったのか。それで佐藤優さんと手嶋龍一さんの対談を読んでみた。今回大失態を演じたイスラエル諜報機関とネタニヤフを持ち上げているがなんだかなと思う。ネタニヤフこそ物事が見えてないように思えるが。2024/06/29
ta_chanko
29
イスラエルは、たとえ世界中を敵に回しても、生き延びることを選ぶ国。国際的な非難を浴びながらも、ガザへの攻撃をやめない理由。ハマスはイスラエルとサウジアラビアの接近や、住民の支持が得られなくなってきたことなど、状況の悪化に対する焦りから今回の奇襲攻撃に。100倍返しされることは分かっていても。今後はヒズボラ・フーシ派・イランの動向や、トランプ再登場に注目。核兵器の使用など、最悪の事態を想定することも大切。2024/05/20
mike
19
お二人の共著はこれまで何冊も読んできた。 2023年10月7日に始まったイスラエル戦争は、10か月近く経過した今も、まだ続いている。なぜこの戦争が起きたのか、そして終戦に向けての提言などがあり、勉強になった。 中東については、いくつか本を読んでいるが、なかなか理解しにくい部分もあり、本書により、多少理解が進んだと思う。2024/07/12
かずい
12
前作「ウクライナ戦争の嘘」のイスラエル版。昨年10月に始まったハマス・イスラエル戦争を宗教・歴史・インテリジェンスの面で両者対談形式。自分は3章の旧モサド長官だったハレヴィ氏の1997年のヨルダンでハマス創設者の暗殺未遂事件の話が本当に面白かった。自分たちの利益のために、敵側の要求をのんで解決する人脈とバランス感覚が優れている。このハレヴィ氏の「イスラエル秘密外交」という本は読んでみたい。本書ではこの戦争次第では第三次世界大戦や核使用の可能性を匂わせており、早い停戦和平が求められる。2024/06/13
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