講談社現代新書100<br> 今を生きる思想 ジョン・ロールズ 誰もが「生きづらくない社会」へ

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講談社現代新書100
今を生きる思想 ジョン・ロールズ 誰もが「生きづらくない社会」へ

  • 著者名:玉手慎太郎【著】
  • 価格 ¥499(本体¥454)
  • 講談社(2024/04発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065354629

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内容説明

社会のルールはどのように決めるべきか?

すべての人が納得できる正義はあるのか?

現代政治哲学の起点となった主著『正義論』を平易に読み解き、ロールズ思想の核心をつかむ!



【本書のおもな内容】

●「多様性を認めながら対立をなくす」ことのジレンマ

●ロールズが語った正義の構想は綺麗事なのか

●「力こそは正義」は根本的な誤解である

●画期的な思考実験「無知のヴェール」

●「誰もが納得する格差」はあり得るのか?

●自尊心がなければ自由になれない

●「正義は人それぞれ」と言っていられない理由

●現代的にアップデートされた社会契約論

●ロールズがたどり着いた「公正としての正義」



多様性の尊重と対立の回避のどちらかを諦めるのではなく、両方を取るためには、社会の構造(仕組みやルール)についての、何かしらの工夫が必要です。そして、そのような工夫を見つけ出すことこそが、ロールズの課題でした。『正義論』においてロールズが取り組んだのは、まさにこの問題、すなわち、人々が多様なアイデンティティをもっており、正義についても異なる意見を持っている、ということを前提にした上で、それでも正義が成立するとすればどのようなものとなるのか、という問題です。

はたして私たちは、社会の中の答えのない対立を、乗り越えることができるのか。その問題を解く手掛かりが、ロールズの『正義論』の中にあります。これから全四章に分けて、そのことをみなさんと一緒に見ていきたいと思います。――「はじめに」より



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100ページで教養をイッキ読み!
現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!!

1:それは、どんな思想なのか(概論)
2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景)
3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用)

テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、
「一気に読める教養新書」です!
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

みき

52
超絶良書。昨今行き過ぎたリベラル思考の揺り戻しが世界中で起きていると考えている。何故行き過ぎたのかとか、リベラル思考に根本的に感じる違和感について正義という観点から言語化したいと考え手に取ってみた次第である。哲学者が正義についてどう理論構築しているのかがその答えになると考えたからだ。多様性の中でこそ正義が求められる。では正義とは何か、そしてどう実現をしていくのかということに興味を持っている人はぜひ正義論を手に取って欲しい。政治思想において思考の土台となってくれる本。おすすめ。2026/03/08

けんとまん1007

51
正義とはと問われると、意外なくらい、答えることができない自分がいる。ぼんやりとしたままで捉えている言葉・概念の一つ。とかく、自分だけの正義を振りかざす風潮が強い今だからこそ、読むべきと思った。一歩引いて、誰もが生きることから思考を始める。そのためには、どうあるべきか?どうすべきかを考えること。少数の人だけが生きやすいのでは埒が明かないのだ。2025/11/19

逆丸カツハ

38
至極常識的な感覚から明晰に正義について語られている印象。自分のnoteに書いていた論考は何一つ自明なものは存在しないという前提からいこうとしていたけど、そういった感覚を忘れてはいけないな。概ね好意的に思えたが、原初状態を考えるときに国家を超えた枠組みにならなかった理由が知りたいと思った。どの国に生まれるかも隠して物事を選択したほうが、より正義に近いよう思う。どういう理由があるのだろうか。2024/06/28

かわうそ

35
良書だと思う。というのもロールズの『正義論』は日本語訳あるけど、結構読みづらいからこういう解説書を読んでから臨んだほうがいいと思うし、何よりも筆者の文章はとても読みやすかった。公正としての正義は結局は社会契約論をベースにしている。要するに自由とは他人の自由を犯さない限りの自由であり、誰もが無知のヴェールを纏っていたらどう考えるかということを土台とする。例えば、生活保護を廃止することは認められない。それは『もし自分が貧困であった場合、貧困対策がない社会では大変な不利を被る』(P53)から認められないのである2026/02/23

buuupuuu

24
『正義論』の解説として、自分が今まで読んだものの中では一番分かりやすかった。たとえば、「正義」ということでロールズが何を論じようとしているのかということや、なぜいきなり正義の原理について考えるのではなく、その選択のための手続きから話を始めなければならないのかということについて丁寧な説明がなされており、ロールズの意図が分かりやすい。手続きの公正さと正義の原理の平等主義的な性格など、こんがらがりそうなところも明快に書かれている。自尊心がなぜ必要不可欠なのかということについての解説も分かりやすかった。2024/05/09

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