講談社学術文庫<br> 西洋哲学史

個数:1
紙書籍版価格
¥1,386
  • 電子書籍
  • Reader

講談社学術文庫
西洋哲学史

  • 著者名:今道友信【著】
  • 価格 ¥1,375(本体¥1,250)
  • 講談社(2024/04発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061587878

ファイル: /

内容説明

哲学の勉強に、なぜ西洋哲学史全般の知識が必要なのでしょうか。哲学も学問である以上、勉強の仕方というものがあり、少なくとも哲学で使う概念がどのようなものかを、哲学者たちに教わる必要があります。本書は、一冊で完結する西洋哲学通史として、重要な哲学者の、それも必要不可欠と思われる考えに絞り、古代・中世・近世・近代・現代の区分に従って問題の展開が論理的に理解できるよう書かれています。(著書「まえがき」より)

目次

1 古代前期
1.古代ギリシアこそ西洋哲学の源泉
2.ソークラテース以前の哲学
3.「汝自らを知れ」
――ソークラテースを中心とする対話篇
4.魂が神の国で見ていたこと――対話篇「メノーン」
5.偉大なことは狂気によってのみ生ずる
――プラトーンの書物のなかから
6.哲学の原型をつくろうと努力した哲人たち
2 古代後期
1.実体といわれるのもは何か
――アリストテレースの特色
2.実践哲学とその学派――ヘレニズム前期
3.宗教哲学と4人の学者――ヘレニズム後期
3 中世
1.中世は暗黒であったか
2.ダイナミックな時代としての中世
3.教父の時代――理論的に教会を守った人
4.ニッサのグレゴーリオス――ギリシア教父
5.アウグスティーヌス――ラテン教父
6.大学の問題――中世の偉大な制度とアベラール
7.トマス・アクィナス――中世最大の大学的な哲学者
8.個について考えた人びと――スコトゥスほか
4 近世
1.ヒューマニズムの時代
2.フィレンツェのプラトーン・アカデーミア
3.自然科学の中心地・パドワ
4.16世紀のヒューマニズム
5.17世紀の哲学(1)
――デカルト、ホッブス、パスカル、スピノーザ
6.17世紀の哲学(2)
――ライプニッツ、ロック、バークリー、ヒューム
5 近代
1.大陸合理論と英国経験論の統合
――ルソーとコンディヤックの思考実験
2.近世哲学を近代につないだ哲学者カント
3.カントの三批判書
――『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』
4.ドイツ観念論――フィヒテ、シェリング、ヘーゲル
5.人間への志向回帰――シェリング、キェルケゴール、フォイエルバッハ、ヴィーコ、ニイチェ
6 現代
1.20世紀初頭の哲学
2

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

esop

80
今道氏による西洋哲学におけるエッセンスを抽出した作品。 本著は、比較的わかり易く進行するため、途中で立ち止まることが少なかった。古代・中世・近代・近世・現代の区分に分けて進むのだが、中世は宗教に馴染みが薄い私には理解が難しい。 一通り、哲学をさらっと抑えておくのであれば良書だと思います。カントは難解だ。純粋理性批判は理解できる日がくるのだろうか。。。 近世からは馴染みのある哲学者が多々登場し、夢中になった。二千年以上前なのに今でも影響を与えるプラトン、アリストテレスはすごい(感嘆)2025/01/27

春ドーナツ

14
ヘーゲルの哲学史を辛くも読み終えたあと、日本人が書いたものに挑戦したいと思った。何を読もう。ランキング形式のブログを参考にする。絶版。古書店に在庫があったので取り寄せ。蛍光ペンでマーキングしてある本は図書館でもせいぜい鉛筆だったので、初めての経験。ページの裏からうっすら黄色い影が仄見えて、なんか落ち着かない。前半は鉛筆、後半から蛍光ペンという、そんなの売りに行くなよと思うけれど、そのおかげで書見できたので感謝しかない。でねえ。やっぱり気になる。どこに線を引いたのか。読書とは個人的なものだけれど、なんでそこ2024/04/28

まさにい

11
とりあえずこの本で哲学史については終わりにすることにした。12月から何冊か読んで得るものは多かったと思うのだが、やはり西洋哲学はキリスト教の影響が大きかったと思う。良きにつけ悪しきにつけ。他方、東洋哲学は、インドのゼロの概念、つまり『無』というか『空』というかを中心に展開していたと思う。それが、自己の外に哲学を求めるか、自己の内に哲学を求めるか、つまり真理を探すか、空により悟るかの違いが生じたのではとおもう。2024/01/03

どらがあんこ

10
教科書というより概念がいかに連結してゆくかを見ると楽しく読める本。閉じられていないのがよいですね。個人的に好きなのは近世の記述。2019/03/06

hide

9
そこそこ読みやすく内容も濃いので、西洋哲学の入り口にふさわしい本。ソクラテス・プラトン・アリストテレスにかなりの紙幅を割き、彼らの思想とキリスト教の「神」存在論の2つを足がかりに古代〜近世を解説してくれるため、思想間の関係性が良く分かり理解が深まった。反面、近代とくにカント以降は凄まじい駆け足なので他の本での補強が必要。/ジョルダーノ・ブルーノ、スピノザなど汎神論的世界観が興味深かった。特に前者は名前しか知らなかったので大きな収穫。2021/09/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/379620
  • ご注意事項

最近チェックした商品