講談社学術文庫<br> 古代エジプト動物誌

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講談社学術文庫
古代エジプト動物誌

  • 著者名:酒井傳六【著】/河合望【解説】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 講談社(2024/04発売)
  • 夏のおとずれ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/22)
  • ポイント 325pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065356326

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内容説明

「あの世の闇」すら光り照らす猫の目を敬い、蛇の脱皮する姿に「復活」を想起し、糞玉を押す黄金虫に太陽を運ぶ神を想う……。ナイルの恵みで農業国として繁栄したエジプト中王国ー新王国時代。時に神と崇め、時に恐れ敵対した動物たちとエジプト人との関係や、動物ミイラの作り方、当時の社会や宗教観まで活写した、異色歴史書!

内容一部紹介
◎古代エジプト人と猫の暮らし◎
*夢に大きな猫が出たら吉兆。大豊作になる。
*猫女神バステトは出産の神。新婚夫婦は欲しい子供の数だけ、護符に猫の絵を描く。
*火事になったら火を消すよりも猫を助けよ。
*飼い猫が死んだら家族全員、眉を剃って喪に服す…等

序 文 
第一章 猫
世界最古の家猫図/オシリス神話/女神バステト/猫の聖地ベニ・ハッサン/パケト信仰/猫のミイラと棺/闇を退治する目/ネフルよ、ネフルよ/ブバスチスの「猫王」/バステトの祭り/猫の墓/エジプト人の愛猫心
第二章 犬
アヌビス信仰/西方の者/絵画と彫像/『二人の兄弟の物語』/エジプト犬のミイラ
第三章 蛇
二つのエジプト/『難破船水夫の物語』/悪蛇アポピス/翼ある蛇
第四章 ライオン
大スフィンクス/王たちとライオン/ライオン狩り
第五章 黄金虫
スカラベと太陽神/『死者の書』の図像/記念スカラベと印章スカラベ/護符スカラベ
第六章 鰐
ナイルの暴れん坊/ソベク神殿/オシリスを救う神
第七章 ハゲワシ
白い女神ネクベト/王冠飾りと棺の飾り/ハヤブサとトキ
第八章 牛
雄牛の神/雌牛の神
第九章 驢馬、馬、駱駝
砂漠と不毛の神/夷狄のもたらしたもの/洗浄の主役/奉仕のみの動物
学術文庫版解説・・・・・・・ 河合 望(金沢大学古代文明・文化資源学研究所所長 金沢大学新学術創成研究機構教)
古代エジプト略年表 

本書は『古代エジプト動物記』(文藝春 1984年刊)を改題したものです。
現在では差別的とされる表現が含まれていますが、本書が執筆された時代環境を考え、また著者が故人であることから、そのままにしてあります。差別の助長を意図するものではありません。

目次

序 文
第一章 猫
世界最古の家猫図/オシリス神話/女神バステト/猫の聖地ベニ・ハッサン/パケト信仰/猫のミイラと棺/闇を退治する目/ネフルよ、ネフルよ/ブバスチスの「猫王」/バステトの祭り/猫の墓/エジプト人の愛猫心
第二章 犬
アヌビス信仰/西方の者/絵画と彫像/『二人の兄弟の物語』/エジプト犬のミイラ
第三章 蛇
二つのエジプト/『難破船水夫の物語』/悪蛇アポピス/翼ある蛇
第四章 ライオン
大スフィンクス/王たちとライオン/ライオン狩り
第五章 黄金虫
スカラベと太陽神/『死者の書』の図像/記念スカラベと印章スカラベ/護符スカラベ
第六章 鰐
ナイルの暴れん坊/ソベク神殿/オシリスを救う神
第七章 ハゲワシ
白い女神ネクベト/王冠飾りと棺の飾り/ハヤブサとトキ
第八章 牛
雄牛の神/雌牛の神
第九章 驢馬、馬、駱駝
砂漠と不毛の神/夷狄のもたらしたもの/洗浄の主役/奉仕のみの動物
古代エジプト略年表
学術文庫版解説・・・・・・・ 河合 望(金沢大学古代文明・文化資源学研究所所長 金沢大学新学術創成研究機構教)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kuma

2
アヌビスが好きなので図書館で借りてみた。スカラベも美術館で見たことあった。黄金虫の神様。エジプト人が馬を重宝しながらも神として崇めなかったのは敵から送られた動物だったから、というのが納得。他の読者さんが言っているように読みにくい文体ではあるけど内容はおもしろい。テキストの引用が多くてちょっと疲れた。あとミイラの作り方とか装飾の説明が文字でツラツラ書かれているけど、もっと図があるとわかりやすいな。1984年出版の復刻版なので最新の見解と違うのを心配したが解説の河合望さんがしっかりフォローしてくれている。2024/08/17

norio sasada

1
https://blog.goo.ne.jp/sasada/e/a4dfee44b5bab2c9283a4f46a4930e79 https://note.com/norio0923/n/ndd338cd02a4c2024/09/24

彼方

1
テーマに惹かれて購入。後の解説で復刻版であったことを知る。古代エジブト文明の「動物」に焦点を当てたものはなかなか珍しいと思ったのですが、著者が自分で「猫好き」とおっしゃられるとおり、「猫」の章だけで1/3以上のページ数を割いており、他の動物(個人的には特に鰐)の内容が薄くなったのが残念。文体もちょっと合わなくて読むのに時間がかかりましたが、ここからさらにエジブト文化を知るきっかけづくりになる本かも。 個人的には図や絵がもう少し欲しかったところ…どこの何の話をしているのかわかりづらかったorz2024/06/08

かおり

0
今も身近な猫や犬だけでなく、いろんな動物が身近な存在だったんだな、と思う。それでもあとから現れた動物は神になっていないので、古代エジプトとくくっても長い時間がながれてるんだな、と思った。そしてここまでいろんな動物をミイラにしていたこだわりもすごい。2024/12/11

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