29歳、今日から私が家長です。

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29歳、今日から私が家長です。

  • ISBN:9784484222547

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韓国読者が選ぶ2023年 若い作家1位! 2024年 韓国でドラマ化 決定!

凛々しい娘、美しいおじさん、珍妙なおばさん。韓国で注目の気鋭作家が、家父長制の先の家族を描いた”これから”のホームコメディ! この小説は家父長でも家母長でもない娘が家長(家女長)で主人公。厳しい祖父が統治する家で生まれた女の子・スラがすくすく育って家庭を統治する。作文を家業に家を興した娘が、一家の経済権と主権を握る。?家父長の家では決してありえないような美しくて痛快な革命が続くかと思ったら、家父長が犯したミスを家女長も踏襲したりする。家女長が家の勢力を握ってから、家族メンバー1に転落した元家父長は、自ら権威を手放すことで可愛くて面白い中年男性として存在感を表す。スラはどの家父長よりも合理的で立派な家長になりたいと思っているが、スラの家女長革命は果たして皆を幸せにすることができるだろうか。


著・文・その他:イ・スラ
1992 年、ソウル生まれ。有料メールマガジン「日刊イ・スラ」の発行人。ヘオム出版社代表。大学在学中からヌードモデル、文章教室の講師として働き、雑誌ライターなどを経て2013 年に短編小説「商人たち」で作家としてデビュー。著書にエッセイ集『日刊イ・スラ』(原田里美、宮里綾羽訳、朝日出版社)、『私は泣くたびにママの顔になる』、『心身鍛錬』、『まめまめしい愛』、『とにかく、歌』、『すばらしき人生』、インタビュー集『まじりけのない尊敬』、『新しい心で』、『創作と冗談』、書評集『君は生まれ変わろうと待っている』、共著に書簡集『私たちの間には誤解がある』(以上すべて未邦訳)などがある。インスタグラム: @sullalee

翻訳:清水知佐子
和歌山生まれ。大阪外国語大学朝鮮語学科卒業。読売新聞記者などを経て、翻訳に携わる。訳書に、キム・ハナ、ファン・ソヌ『女ふたり、暮らしています。』、キム・ハナ『話すことを話す』『アイデアがあふれ出す不思議な12の対話』(以上、CCCメディアハウス)、朴景利『完全版 土地』、イ・ギホ『原州通信』(以上、クオン)、タブロ『BLONOTE』(世界文化社)などがある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

59
とてもテンポよく読み進めました。新しい形のホームドラマを見ているようでした。どこか懐かしく、それでいて新しい。韓国の作品を読むと感じるのは、距離感。時にとても近く、よく似ている後思う反面、どこか根本的に違うなぁと感じる。この物語は、日本の作品にも影響を受けたというように、とても距離が近いように感じました。2025/04/28

azukinako

51
コミカルなタイトルなのに、読み終えるまでに何度か号泣した。簡単に言ってしまうと、主人公のスラは作家で小さな出版社を経営し、両親がその仕事を手伝っている。もちろん小説だからストーリーはあるのだが、物語を追うというよりも、「書く」ということや本について、また読書の楽しみが語られる。ある本が本当にその本を隅々まで理解できる人に届いた時の喜び、スラがインタビューして書いた祖母の貧しくて苦労の絶えなかった人生が物語となり祖母が解放されていくところなどは涙なしには読めない。2024/07/28

えりまき

18
2024(245)家族のありかた。エッセイのような小説。29歳作家のスラが出版社を設立、両親を雇用し、それぞれが新たな役割を楽しむ生活。程よい距離感で、お互いをリスペクトする素敵な家族です!感動しました。イ・スラさんの他の本も読んでみたい。 2024/09/01

yunyon

13
作者が私小説的に書いていると全然知らずに読んでいて、後書きや作者経歴を読んでビックリ!、両親のことはかなり脚色して書いているとの事だが、登場人物にリアリティを感じるのはそのせいだったか!、途中出てきた「ハガレン」にも驚かされた~、すごく等身大で、今、昔の家父長制から変わりつつある韓国の女性たちを身近に感じて、作者の親世代なんだけど、これからもっと、時代が動いたらどうなるのか田楽しみのような、不安なような。でも、きっと変わらないのは、家族に身体に良くて、美味しいものを食べさせたいと思う母の思い。2024/12/10

かめぴ

9
人それぞれがモットーとしましては、昨今「普通」じゃない家族とか、生き方とか、考えとか在り方とか、「普通」から外れると生き辛い。韓国はまだまだ家父長制が根強いみたいだから尚更の閉塞感。人の事はほっとけと思う今日この頃。沁みる。2024/11/07

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