集英社文庫<br> イザベラ・バードと侍ボーイ

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集英社文庫
イザベラ・バードと侍ボーイ

  • 著者名:植松三十里【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 集英社(2024/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087446234

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内容説明

三浦半島の下級武士の子・伊東鶴吉は、維新後に通訳となる。父が幕末に函館へ行き生死不明のため、家族を養う身だ。20歳となり、東北から北海道へ旅する英国人作家イザベラのガイドに採用された。彼女は誰も見たことのない景色を求めて、険しき道ばかりを行きたがる。貧しい日本を知られたくない鶴吉とありのままを世界に伝えようとするイザベラ。英国人作家と通訳の青年の北への旅は困難を極める…。対照的な二人が織りなす文明衝突旅を開国直後の日本を舞台に描く歴史小説。

目次

一章 イギリス波止場
二章 公使館からカテッジインへ
三章 会津盆地をゆく
四章 雨季の峠越え
五章 ひそやかな開港場
六章 東洋のアルカディア
七章 函館イギリス領事館
八章 久しき再会

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

160
イギリス人旅行作家イザベラ・バード、明治時代の通訳兼ガイドの第一人者であった伊藤鶴吉(この作品では伊藤でなく伊東)の戊辰戦争の傷痕残る東北から函館までの旅の話。学がないのでイザベラ・バードも伊藤鶴吉も知らなかった。交通の便の悪さ、田舎の貧困生活、外国人の珍しさが描写され、学ぶべきことがあり面白くもあった。そして、天使のような大胆なイザベラ、悪魔のように細心な鶴吉の対照的な二人が、野を超え山を越えていく風景が鮮明に浮かんできた。もちろん歴史小説ではあるが、しっかり旅小説でもあって、実に面白い物語だった。2025/05/09

KAZOO

121
植松さんのイザベラ・バードとその通訳伊東鶴吉の話が中心となっています。この話については「ふしぎの国のバード」をコミックで読んでいたりバードの作品も読んでいるのでおおよその予測はつくのですが、この二人のやり取りが楽しくあっという間に読んでしまいました。また鶴吉の幼少期からのことも書かれたり、バードの妹とのやり取りなども楽しめました。伊東がその後結構活躍したことも知って参考になりました。2025/07/22

たま

93
リアルの読書会の課題図書で読んだ。植松三十里さん初読み。侍ボーイとはイザベラ・バードの通訳だった「伊東鶴吉」のことで、鶴吉とイザベラの文化摩擦―異郷で自分の意志を押し通すイザベラと日本の習慣に従ってほしい鶴吉、地方の村々の貧困や病気が引き起こす当惑など-が二人の視点から交互に描かれる。行方不明となっている鶴吉の父(漁師→幕府の船の船員→函館へ)を探すミッションが読者の興味を引っ張り、この二つのテーマが最後には鶴吉の成長と言う形で統合される。とても良く練られた小説で、面白かった。2025/12/24

やいっち

85
イザベラ・バードの研究書と思って手が出たのだが、「英国人作家と通訳の青年、北への旅は困難を極め……。対照的な二人が織りなす文明衝突旅を開国直後の日本を舞台に描く歴史小説。」ということで、時代小説だった。 「三浦半島の下級武士の子・伊東鶴吉は、維新後に通訳となる。」父が幕末に函館へ行き生死不明のため、父の消息を確かめるため、バードに付き随う。ということで、脇役の伊東鶴吉に(も)脚光を浴びさせたのが特色。2025/06/14

saga

54
読み始めてから『日本奥地紀行』(平凡社)を副読本がわりに同時に読んだ。伊藤鶴吉の生い立ちから、イザベラとの出会いが綴られ、北日本への旅へと入っていく。イザベラから見たイトー。鶴吉から見たイザベラ。この二つの視点が交錯し、奥地紀行に奥行きを与えている。一つの転機となった秋田県・米代川での出来事として描かれたが、本当に鶴吉はイザベラと決別しようとしたのか、興味深い。後日談として、妹ヘンリエッタの死とビショップ博士との結婚や、再来日して36歳になった鶴吉との再会にも触れているのも良かった。2025/06/13

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