内容説明
38歳で妊娠。結婚で生じるあらゆることに納得がいかず、婚姻届は出さなかった。区役所に母子健康手帳をもらいに行くと、想定外のことを言われもやもやし……。妊娠を機に押し寄せる無数の「うわーっ」。メリットのない結婚制度の不自由さ、百点満点の無痛分娩のありがたみ、ゾンビと化した産後、妊娠線というタトゥー、恐怖のワンオペ育児に子守歌代わりのBTS……。“母性”でまとめられたくない、自分だけの気持ちを掬いあげて言葉にしていく、最高に風通しのいい育児エッセイにして新時代のバイブル! その後の2年間を綴ったあとがきを追加収録!!
目次
1章 「妊婦」になる
2章 無痛分娩でお願いします
3章 「つわり」というわけのわからないもの
4章 「理想の母親像」とゾンビたち
5章 「妊娠線」は妊娠中に入れたタトゥー
6章 「母乳」「液体ミルク」「マザーズバッグ」
7章 「ワンオペ」がこわい
8章 うるさくないね、かわいいね
9章 ベビーカーどうですかねえ
10章 「名前」を付ける
11章 「電車」と「料理」、どっちも好き
12章 保護する者でございます
文庫版あとがき その後の二年間:なんとかやってます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サンタマリア
31
誰かを傷つけるのはその誰かのことを知らないからで、これまで読んできた本やこれから読む本たちがそんな知らないを無意識に埋めていったらいいな。 あと、読み終えたらタイトルの意味が変わってた。2024/03/29
りらこ
28
松田青子さんの名前は、よく周辺から聞くけど未読だった。灘中の読解問題にも使われているのでこれを機に一冊読みました。素晴らしかった。脳内の思考の言語化がすごい。筆者の妊娠出産子育てをめぐり、考えたこと。集合知のすごさと、妊婦やベビーカーに対するアタリの強い存在への考察。自分も同じような経験をしてきたけど、泣き寝入りしてた。しかも世の中ってこんなものだな、と長いものに巻かれていたけど、こうして構造を考えていくと明らかになるとは。もちろんそこには怒りなども含まれるが、まっとうで痛快。みんな読んで。ぜひ。2026/02/05
阿部義彦
22
松田青子さんの子育てドキュメントエッセイが文庫化。しかし彼女らしい結婚生活、と言うかそもそも結婚してないし、かと言ってシングルマザーでも無く、連れ合いとは同居してます。お互いの親達も納得ずくで、婚姻届を出して無いのです。書類には「妻(未届)」だそうです。無痛分娩を選ぶも前期破水で即入院そまま、出産するも子供が中々出なくて会陰切開で無事出産。母子手帳を貰いに役所に行くも嫌な思いを。そんな、超少数派の青子さんの初めてばかりの奮闘記。液体ミルクも『妊婦様』扱いも私は初めて知った。久能整君の台詞が痛い!その通り2024/02/21
ぽんこつ
7
妊娠、出産、育児のエッセイ。妊娠期からの内容があり、参考になりそうだと期待していたが、自分には合わなかった。結婚や子育てに関する社会への疑問が多く、それらに興味がある人は合うだろう。2026/03/30
さつまおごじょ
4
2歳10か月の育児中のわたし。上手く言えないけど、妊娠中や産後のもやもやや、言語化しないことでやり過ごしてきた苦しさ?みたいなものを、目の前に出してもらえて、そうだったなあ、、苦しかったんだなあ、、なんとか強くないといけないと肩肘張ってたんだなあ、、おつかれさま、と自分をヨシヨシできた気がする。(続↓)2024/06/01




