内容説明
大名屋敷をひきついだ華族たちの邸宅は、経済危機、震災や空襲によって、多くが消えていった。跡地の多くは学校や大使館、企業迎賓館、ホテル、高級住宅地やマンションへと変わった。だが、宏壮な豪邸の面影を残すものも現存する。本書は、華族のお屋敷をはじめ、歴代総理の私邸、川辺に存在した邸宅、住宅開発の変遷までを徹底収録。巻末に明治二十年と大正五年の全国・全華族のお屋敷リスト(のべ一五〇〇家)も付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんこい
14
江戸時代の大名や旗本屋敷もそうですが、明治になっても華族や政治家のお屋敷が2000坪なんてのがざらなのは驚きで、今となっては想像もできません。それに、引っ越しや売却もひんぱんで、特に関東大震災で転出が目につきますが、再建するより郊外に出る方が簡単だったのか?散歩しても面影をしのぶ事が難しそうです。2016/01/22
浅香山三郎
5
この東京歴史散歩シリーズは、面白いので、全部読んで来てゐる。著者の綿密な場所の来歴追跡には、何時も脱帽させられる。近世都市江戸から近代の首都東京へ、同じお屋敷町も、ずつと大名の末裔である華族が維持し続けたのではなく、華族になる範囲の変化や世相に伴ひ、持ち主が変転していく。東京の拡大に従ひ、お屋敷をだんだん郊外に移転させるといふ、ステータスのあり方も面白い。2016/06/28
Hiroki Nishizumi
2
お屋敷の歴史がお江戸から平成まで綴られる。庶民には縁がない話が多いが、興味深くもあった。2016/12/11
Ted
1
'15年10月刊。△2017/02/19
あきこ
1
歴史、地図、お屋敷と言えば私の大好きなものばかり。東京都の現代地図に照らし合わせて読んだ。自分なりに変遷を確認するのだ。巻頭に古地図が添えられているが、もっと大きくて細かい地図にしてくれたら・・・などど要求したくなってしまった。歴代総理大臣の家、というのも興味深く食いついて読んでしまった。 楽しい本である。2015/11/22
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