太郎とさくら

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太郎とさくら

  • 著者名:小野寺史宜【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • ポプラ社(2024/03発売)
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  • ISBN:9784591152799

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内容説明

東京の食品会社に入社して4年目の丸山太郎は、異父きょうだいの姉・さくらの結婚式に出るため、久しぶりに帰郷することになった。平凡ながら温かい結婚式に波風が立ったのは、さくらの実父・庄造が酔った顔で現れたから――。仲は良くても遠慮と寂しさがあった異父きょうだいが、トンチンカンな「もうひとりの父」に振り回されながら絆を深めあっていく、温かな家族の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウッディ

145
異父姉弟で6歳差のさくらと太郎。そんな姉の結婚式にさくらの実父・野口さんが現れる。居酒屋の店員としてこき使われ、エアコンなしの寮で暮らす野口さんに同情し、東京の自分の部屋での同居を申し出るが・・。どんなトラブルメーカーかと思いきや、倹約に努め、真面目に暮らす野口さんは、不器用だけど人の良いおじさん。そんな彼に手を貸してしまう太郎を含め、良い人ばかりが出てくる作品で、ホッコリとしました。自分を他人と比較せず、真っ直ぐ素直に受け入れれば、ストレスなく生きていける、そんな勇気をもらったような気がします。2021/08/19

シナモン

144
図書館本。野口さんは太郎とは異父姉弟のさくらの実父。鈍感で計画性がない。遠慮もなく(本人なりに考えてはいるが)、相手のテリトリーに入ってきて、周りを混乱させる嫌な人という印象がずっと続いた。でも最後、血は繋がらないはずの太郎にもそういう一面を見た時、野口さんを嫌ってる私にもそんな面がきっとあるのではと思い至った。いろんな価値観、いろんな人がいて迷惑をかけ、かけられ世の中は回ってる。途中のもやもや感は読後、爽やかで穏やかなものになった。2019/12/10

初美マリン

132
この姉弟を見ていると、自分が心の狭い人間だと気づかされる。面倒な関係は避けてしまう。人は一人では生きていけないのに。2021/03/13

みかん🍊

101
太郎とさくらなんて昭和な夫婦物っぽいが二人は異父姉弟、さくらの結婚式にいきなり現れた実父野口はあまり物事を考えずいきなり行動してしまうトンチンカンな人、姉の父親をそのままにはしておけず、つい関わってお人好しの太郎はアパートに住まわしてしまう、血の繋がりがある無しに関わらず家族がそれぞれ思いやり優しい丸山家、大学から東京へ出てそのまま就職しても地元静岡は近くて遠いがやっぱり実家は落ち着く場所である。2018/11/13

ゆみねこ

98
異父姉弟の太郎とさくら。さくらの結婚式に姉の父親・野口さんが現れて…。血のつながりの無い野口さんが気になる太郎、太郎の人柄の良さは読んでいてほっこりする。2021/08/20

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