ノベルズ・エクスプレス<br> 青く塗りつぶせ

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ノベルズ・エクスプレス
青く塗りつぶせ

  • 著者名:阿部夏丸【作】/酒井以【イラスト】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • ポプラ社(2024/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591170557

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内容説明

人口500人の島に暮らす小6のセイは、あるとき同級生6人のひとり、カイトが両親ののこした借金の問題で、大人たちから自由を奪われそうになっているのを知る。ピンチを救おうと、同級生の少女ミナミが提案したのは、海で集めた物や生き物をネットで売ること! めざすは100万円。少年少女の挑戦がもたらすものとは……? 掴め! 海の先にある、ぼくらだけの未来を。 少年たちの生の叫びがまぶしい成長物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

54
小さな島を舞台にした子供たちの成長物語。同級生の1人の両親が亡くなり、借金のせいで学校に来れなくなった。このことを知った6年生のセイたちは、海の生物などをネットで売り、稼いだお金で助けようとする…。お互いを思いやる子供たちが素敵だ。島の美しい自然のなかで躍動する姿が眩しい。夏らしい爽やかな物語。2021/08/31

杏子

19
人口500人の小さな島で、子どもたちが海の生き物を捕獲してネットショップで売るという挑戦を始めた。ところが、TV番組で取材を受けたことでお金儲けだと批判され、ブログは炎上、大問題に。本当は100万溜めて両親の借金問題で窮地に追い込まれていた友達を救うためだった。それどころか海で生き物を捕ることで達成感も味わえ、買ってくれた人の喜びにも繋がっていることも知った。青い海の中で、少年少女たちが成長していく物語でもあり、広い意味でのお仕事小説とも。夏休みにもぴったりのお話で、絵を描く題材にもなる、いい作品だった。2021/08/11

雪丸 風人

7
人口500人の島が舞台。都会で傷つき途方に暮れていた少年が、開放感あふれる島で心を許せる友に出会い、仲間たちと一緒に奇跡のような体験をします。人に喜んでもらいながらお金をもらうという、働くことの原点を思い起こさせてくれる作品ですね。先生が寝ている間にクラスで話し合いをする場面のワクワク感が素晴らしかった!遊びのシーンも本当に楽しそうです。そして主人公の少年の変わりようも凄い。印象に残ったのは彼の母のこんな言葉でした。「人のことを心配できるのは、自分にゆとりができた証拠でしょ」(対象年齢は11歳以上かな?)2021/11/19

joyjoy

6
海も空も青だから わたしの心も青になる と、詩に書いた小学生の頃を思い出した。水平線の見える海辺の田舎町は、閉塞感もあるものの、離れてみてあらためてその価値に気づいたところがある。この物語の小学生たちは、交わりを通じて、島の自然や暮らしのかけがえなさに気づいていく。素晴らしい仲間に恵まれていて、なんだかうらやましかった。子どもの頃の磯遊びも思い出す。夢中になって集めたニナ貝、ベベ貝。父が潜って捕ってきたアワビ、ウニ、おいしかったなぁ。トンビの声まで聞こえてくる!ふるさとの懐かしさに浸りつつ元気をもらえた。2024/04/20

6
人口500人、1時間でぐるりと一周できてしまう小さな島に住む小学生たちの物語。前の学校でいじめを経験し母と二人島に移住したセイの視点で進む。両親を亡くし、漁師の祖父から仕事を学びたいと学校を休みがちなカイトのために子どもたちが考えたこととは?島の自然と海の恵みがふんだんにつめこまれ、子どもも大人も大らかでいいなぁ。仕事やお金について考えるきっかけにも。 2023/10/14

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