内容説明
天下動乱。
戦国時代末期を奔走した佐竹義宣とは何者か。
義宣が天下分け目の戦いでは「静観」するに至った道筋と、
信長の死後から関ヶ原までのドラマを鮮やかに紡ぎだした傑作歴史小説。
権謀術数が渦巻く戦乱の世に義を貫けるのか。
常陸国、現在の茨城県にて権勢を誇った佐竹氏の二十代目当主・義宣。
小田原の陣で豊臣秀吉に臣下の礼を執るものの、
揺れ動く時代と権力争いの波に みこまれ、翻弄されていく――。
諸侯蠢く戦国の世を克明に描いた、渾身の一作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
9
佐竹氏はもう少しうまく立ち回っていたら豊臣家を存続できたかもしれないし、徳川幕府でも要のポジションを確保できたのかもしれない。 ただ、子孫は秋田で知事を務めるなど現在も存続しているのはすごいことですね。2023/10/26
ちゃんどら
1
常陸の大名、佐竹義宣を主人公に小田原の役から出羽への改易までを描く。佐竹氏をとりあげた小説はあまり見ないので手に取ってみましたが、どうしてもトピックが上方に集中してしまうので途中ほとんど義宣にスポットが当たらないのが残念なところ。佐竹氏に関して念入りに調べられたのだなと感じられる作品。2023/08/23