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内容説明
ドイツ貴族の娘として生まれたゾフィー(のちのエカチェリーナ2世)は、14歳でロシア皇太子のお妃候補となり、ロシア帝国へと旅立った。そして、ロシア語を勉強し、ロシアの宗教に改め、エカチェリーナと改名して、ロシアで生きていく決意をする。その熱心な姿は、ロシアの人々の心をつかんでゆき――!? のちにクーデターを起こし、みずから皇帝の座についた、偉大なプリンセスの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@猫と共に生きる
54
エルミタージュ美術館を作った人、エカチェリーナ2世。男性顔負けの政治力、決断力で政治を進めていく様に感動。これは子供用の本ではなくて、大人も十分に楽しめます。エルミタージュは行った事がないので、是非その絢爛豪華さをこの目で確かめてみたいです。エルミタージュというのはフランス語で「隠れ家」という意味らしいです。2021/05/31
たまきら
24
エリザベス女王も楽しんでいましたが、この女王様への娘の傾倒っぷり、半端ないです。ここ数日何度も読み返しては理解できない社会の流れを聞き、オカンの種痘痕をチェックし(年がばれるわ~)、「なぜ美しくないといけないの?」「本当に皇帝との間の子なの?」「秘密結婚って何?」いや~そこまではまるとは思わなかったわ~。子供を9人産んだビクトリア女王と無痛分娩の話をしたら、今度はこの女性について知りたがっていました。彼女の問題は、男性の伝記は一切手に取らないところでしょうか…。一応また借りておこう…。2020/11/27
スゲ子
6
美貌もなく後ろ盾もなく、しかもロシアの血が一滴も流れていない少女が最終的にロシアの「大帝」に!(「大帝」と呼ばれるのはピョートル大帝とこの人だけ)振る舞いひとつ間違えれば身の破滅、というロシア宮廷で静かに知識を蓄え味方を増やし耐えに耐えたあと満を持してクーデターを起こす!しかも軍服姿で!カッコよすぎて心の中でキャー!!ってウチワ振っちゃう勢い!だからこそその後の啓蒙主義の理想の挫折、それによって盟友ともいえるダーシコワ夫人と袂を別つとこツラい…フランス革命の衝撃って凄かったんだな…2021/09/26
えすてい
4
#紅茶の日 今まで子供向け伝記には採用されなかったよな?ドイツの小貴族の娘がロマノフ家に嫁ぎロシア人になり皇帝にまでなったシンデレラストーリーだけどダメ夫をクーデターで追放し、農奴改革しようとも失敗→プガチョフの乱を鎮圧・フランス革命で反動化という「専制君主」「独裁者」の面もある。多くの愛人との逢瀬を重ね子供まで作ったのもちゃんと抜かりなく書かれている。巻末コラムと年表に大黒屋光太夫の紹介もある。今日11月1日は光太夫がエカチェリーナ2世の茶会に出席したことに由来する「#紅茶の日」。2017/11/01
まげりん
4
ロシアの歴史は全くわからない。でも、名前は知っていた。エカテリーナだったが。エルミタージュがこの人のための美術館っていうのは知らなかったな。読んでいる途中、フランス革命が出てきて、時代背景の焦点あったのだが、そんな昔にこんな凄い女帝いたとは驚いた。恋人も何人も出てきて違う人との子どもとかも産んでて、自由というかおおらかというか。いろいろ驚きました。2017/10/26