新潮文庫<br> 小説8050(新潮文庫)

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新潮文庫
小説8050(新潮文庫)

  • 著者名:林真理子【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 新潮社(2024/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101191256

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内容説明

このままでは、我が子を手にかけ、自分も死ぬしかない。歯科医の大澤正樹とその妻、節子は悩んでいた。長男の翔太は中学で不登校に、以後七年間引きこもり続けている。一方、一流企業に勤める姉の由依は、弟のせいで結婚できないと両親に訴える。ついに息子と向き合う決心をした正樹が知った恐ろしい真実とは――。引きこもり、家庭内暴力、不登校、いじめ……現代日本を抉(えぐ)る社会派エンタメ長編。(解説・三浦友和)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

納間田 圭

118
身に積まされる。あぁこれって…数年後の〇〇の姿かもしれない。年くった親(80歳くらい)の年金目当てに…引き篭もりの子供(50歳くらい)がべったりついている意味。親が死んだら…もうまいった。なすべもない。中年男は…長い冬眠を突然邪魔された熊のよう。生きる訓練を丸でされてない息子は…ひたすら閉じこもっているだけ。親がまだ生きている風を装い親の年金を搾取していたのがバレて逮捕された初老男の…先日のニュース。彼が引き篭もりになった…その理由。姉が厳しく逞しく…振る舞う理由。8年前のイジメに今…裁判を起こす理由2024/05/31

たっきー

14
タイトルは「8050」だが、実際にはその予備軍の話。歯科医の大澤正樹と妻・節子は中学時代に不登校になり、7年間ひきこもり続けている息子・翔太のことが不安になっていて、なんとか外に出て自立をしてほしいと願っている。そもそものひきこもりの原因がいじめだったことがわかり、いじめた同級生を裁判で訴えることに…というストーリー。タイトルを見ると内容が違うなぁと思うけれど、興味をひくためたという意味では成功しているのかも。2024/07/18

coldsurgeon

12
引きこもりとなった子を背負い、高齢化した親が自らの死を意識し始めると、何を考えるのか、8050問題の深い意味がある。中学でのいじめが原因で不登校となり、引きこもりとなった息子と向き合う決意をした中年歯科医師が、その後に体験する出来事、直面する真実に、自らのことのように慄いてしまう。家族の心の中に、それぞれ言えないでいること、隠していることはあるだろうに、それが表出してしまう恐怖。いじめ、不登校、引きこもり、家庭内暴力、熟年離婚、など現代日本が抱える問題を抉る物語だった。2024/05/13

takakomama

9
8050問題の予備軍、14才で不登校になった7年後のいじめ裁判の話。引きこもりに限らず、家族にトラブルや問題が起きた時、夫が妻や息子を責めるのも、娘の結婚に差しさわるのも、あるあるですね。当事者家族の気持ちを本当に理解してくれるのは同じような経験をした人だと思います。自分の意思で引きこもっているのと、車椅子使用のために自力で出かけられないのは違います。今からでも未来に希望を持てれば頑張れそうです。お父さん、誰でも悩んだり、迷ったりするから、思う通りに物事が進まなくても感情的にならないでいてほしい。2024/07/07

つきみ

9
引きこもりの息子を何とかして社会に戻すために戦うお父さんの熱量に看過され、一気に読んだ。トリガーが明確な場合はこんな風な対処があるのかなとも思うけれど、小さなストレスことが重なっていった場合は難しいのかもしれない。正論をぶつけてくる、気の強いお姉ちゃんって個人的にはちょっと苦手。2024/05/14

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