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内容説明
日本の自然の象徴であり、日本人の心の故郷である富士山が、なぜ、世界遺産に選ばれないのでしょうか? ――本書は、その答えとして、物語の中でゴミに汚された富士山の姿を紹介することで問いかけています。主人公は、富士山のすそ野で暮らし、赤松のてっぺんから富士山を見るのが大好きな、ひめねずみのチロ。ある日、渡り鳥のつぐみと仲良しになり、つぐみにせがまれたチロは初めて登山道に案内します。最初は自慢気に案内するチロですが、あきカンに足をはさまれたウサギやゴミに群がるカラス、トラックで運ばれた大型ゴミに出会い、「ここは本当に富士山の森の中なの?」と、つぐみに問われて、ついには泣いてしまいます。巻末には、動物写真家・中川雄三氏の美しい富士山とゴミで汚れた富士山、また、物語に登場する動物たちの写真も多数掲載しており、物語をとおして、子どもたちに自然環境を一人一人が守ることの大切さを、わかりやすく伝えています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
55
図書館本:富士山の裾野の森の中に住む、ひめねずみ。富士山が良く見える赤松の天辺に上っては、富士山を賛美する毎日だった。そんなある日、富士山が気に入ったと言う渡り鳥のツグミがやってくる。友達になった2人は、一緒に富士山に向かって森を旅することにしたのだが・・・?行く先々で、ゴミの惨状を目の当たりにした2人。果たして、富士山の未来は?普通の絵本かと思いきや、富士山の環境問題を提議した作品だった。世界遺産に認定されてから、観光客の意識は高まったとは言え、このような絵本で子供の意識の裾野を広げるのは大切だと思う。2014/01/28
いっちゃん
11
なんだか人間がごめんねって感じ。当たり前のこと、知らされる。2016/06/29
遠い日
9
富士山のゴミの多さはたびたび言及されるが、まさにそれを真正面から描いた本。裾野の森に棲むひめねずみのチロが毎日見ては憧れたり、勇気をもらったりしていた富士山が、実はゴミの山であるという現実に直面して、がっかりする。アルピニストの野口健さんが、実際に富士山のゴミを回収する活動をされているのは有名なことだが、この問題は急がなくてはならない課題だ。自然と人間の活動の歪みは、チロたち動物にも影響を及ぼす。ゴミは出さないこと。世界遺産が泣いている。2014/11/24
紅花
7
富士山のゴミ問題を動物の視点から書いた本。動物の視点と言っても、ただ動物が語っているだけなので、もう少し工夫があっても良いのかな?とも思う。2014/12/05
絵具巻
6
文京区立根津図書館で借りました。2015/10/08
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