だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

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だからあれほど言ったのに(マガジンハウス新書)

  • 著者名:内田樹【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • マガジンハウス(2024/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784838775231

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内容説明

不自由で、貧しく、生きづらい――
この国の不出来なシステムを
悪用するか、逃げ出すか、それとも……
ウチダ流「日本人論」最新刊!!

失われた30年で「不自由な国」になってしまった日本。
新自由主義の迷走ぶり、経済格差や税の不均衡、少子高齢化、低レベルな政治、大手企業の不祥事など問題が山積となっている。
社会全体に諦観が蔓延しており、一般市民は不自由さをも感じているが……。
「不自由な国」への警告の書!

<項目>
★“大人”が消えている ――日本の危機
★ アメリカの顔色をうかがう日本政府の悲哀
★ 属国の身分を利用するか、そこから逃げ出すか
★ 食文化は「経済」ではなく「安全保障」
★ 日本の「ダメな組織」の共通項
★ 「21世紀の囲い込み」を目指す、現代の資本主義
★ 村上春樹が描く「この世ならざるもの」 
★ 自然と文明社会の「境界線」を守る
★ 人生は「問題解決のため」にあるわけではない ……etc.

目次

第1部 不自由な国への警告
第1章 令和時代の不自由な現実
第2章 人口減少社会の近未来
第3章 社会問題に相対する構え
第2部 自由に生きるための心得
第4章 他者の思想から考える「自由さ」と「不自由さ」
第5章「この世ならざるもの」の存在を知る
第6章「書物」という自由な世界と「知性」について

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

78
著者の内田センセとは、政治的立場や思想信条を必ずしも同じくする者ではないが、かれこれ20年以上にわたって著作に親しんでいて、先日書棚の内田本を数えたら、軽く50冊を超えていた。自分でも不思議な思いに囚われるのであるが、センセの文章の読みやすさと、繰り返して訴えられることの幾つかに共感している、ということだろうか。思想家と称されるセンセであるが、同様の凡百の方々と違うのは、武道を始めとする実践家としての面も強くあるということが大きい。本書でもそれは詳述されている。というわけで、常備薬的に読んでしまった一冊。2024/04/18

ネギっ子gen

65
【タイトルは「アイ・キャッチング」で、ミステリアスでなければならない+五七調】中心的なテーマは、「日本の未来を担う人たち」をどうやって支援するか。「『生産性の高い社会』の排他性」「『超越的なもの』に対して敬意を持つ」「本を読むことで『先入観』を手放す」など。<子どもたちを「決して傷つけず、『無垢な大人』に育て上げる」ということが今の日本人にとって最優先ではないか/でも、今の日本の大人たちは(家庭でも学校でも)、子どもたちを怯えさせ、委縮させることに熱中しているように僕には見えます>と。確かにそうだよね。⇒2024/07/04

ムーミン

57
「日本社会から『大人』が消えつつある」との冒頭の文から引き込まれました。まさに自分が年を追うごとに強くなる思いと重なったからです。自分にはなかった、気づかなかった視点がたくさん得られて、満足感いっぱいです。2024/07/10

Tenouji

43
成熟を考えるには内田樹氏の書を読むのが良いw。氏のような視点無くして、合理性から経営論を説いても、なるほどね、で終わってしまう。2024/04/14

ta_chanko

40
効率重視の資本主義的な現代社会に欠けている視点=超越的なもの(自然・子ども・霊的なもの)に対して敬意をもつこと。図書館の機能=無知の可視化(一生かけても読み切れないほどの蔵書=智が存在することを知るための施設)。効率・生産性・コスパを追求する加速主義では社会の分断を深めるだけ。不自由なこの国を少しでも住みやすくするためには、子どもたちを傷つけず、「無垢な大人」に育て上げることが必要。2024/08/16

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