内容説明
ゴルフ場経営者が殺された。出入りの造園会社社長・大北耕介が容疑者として浮上するが、失踪。やがて留守宅に、死後切断したと思われる大北の小指が届けられたのだ!?二転三転の展開と鮮やかなトリックで魅了し、日本推理史に輝く名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浅木原
1
黒川博行の某作の解説に「これまで誰も思いつかなかったのが不思議なコロンブスの卵というべきトリック」って書いてあって、黒川が初出なんだと思ってたんだけど、こっちが先じゃねーか! おかげで裏表紙のあらすじ読んだ時点で解ってしまったでござる。まあそのトリックが解ってても、それだけで犯人が解る話ではないので、80年代のゴルフ業界の内幕を背景に二転三転するプロットを楽しめる。真相には非常に現代ミステリ的な問題意識が内包されてて、千街さんが高く評価してるのはこのへんなんだろうな。なるほど面白かった。2015/03/17
HAZ
1
公衆電話のあたりは、やはり古臭くなったしまったところはある。けれど、それ以外は面白く読めた。あと、小指のトリックにはなるほど、感心した。2012/01/05
nightowl
1
最後に驚かせたかった思いは分かるものの、どうも鮮烈さが無く上手く決まってない印象。ページ数の割にサスペンスに欠け、小さくまとまってしまい中身が薄かった。
シン
0
トリックは想像できて、”結果やっぱりね”だったけど、最後まで面白く読めた。2017/07/12
kanamori
0
☆☆☆2011/10/18