ふるさとは、夏

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ふるさとは、夏

  • 著者名:芝田勝茂/小林敏也
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 福音館書店(2024/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784834019735

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内容説明

夏休み、父の故郷を初めて訪れたみち夫は、そこでひとりの少女に出会う。バンモチという伝統行事の晩、どこからともなく飛んできた一本の白羽の矢。その謎をめぐって二人の前に、なんとも奇妙でおかしな神様たちがつぎつぎと現れる。はたして白羽の矢は、だれが、何のために?……。作者自身の故郷への想いと方言の魅力がいっぱい詰まった物語世界は、読者の心をとらえてはなしません。作者会心のファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

56
日本には八百万の神様がいる。神様は唯一無二ではない、大らかな考え方があるって素敵だと思っていたので、この本に出てくるたくさんの神様に違和感を覚えずに済みました。また、その神様たちの人間くさいこと!名前にいたっては(ブンガブンガキュー)って、著者の発想に脱帽。いかにも都会っ子だったみち夫が、難解な方言や、おかしな神様たちを理解していく日々が面白い。心の目を開いていると出会えるのかな。人見知りにみえたヒスイが、強気なしっかりさんになっていくのも面白い。田舎があるっていいな。2016/09/11

はる

48
夏休みに父の故郷にやってきたみち夫は、村の少女ヒスイと出合い、何故か不思議な絆を感じます。ふたりの前に現れたのは奇妙でおかしな神様たち。彼らはある謎を解くように命じるのですが…。懐かしい田舎の雰囲気いっぱい。ユーモラスな神様とみち夫とのやり取りがとてもいいんですよ。ヒスイとの淡くひたむきな関係も微笑ましい。今の季節にぴったりな好編。2016/08/10

myc0

17
人生何度目かの再読。ひょんなことから父方の田舎でひと夏を過ごすことになった小学生のみち夫。少女・ヒスイとある事件に巻き込まれたことをきっかけに、色んな神様に出会う。”茗荷くさい息を吐く神様・ぶんがぶんがきゃー”がインパクトありすぎて、多分一生この本のことは忘れられないと思うの。人間味あふれる神様たちもとても魅力だし、田舎の夏の雰囲気を肌で感じられる作品。どんな心を持つか、で、何が見えてくるかが変わってくる。景色も、人間関係も。きっとこの本もまた読みたくなるんだろうな。2017/08/11

ぱせり

11
見えても見えなくてもそこにいる「存在」を心の目でとらえ(と改まって言うこともおかしいくらい)普通にともに暮らしていく人々がいる。そのことさえ私は、見えなかった。その当たり前さに気がついたとき、神々が一斉に笑ったような気がした。さがしものは、もうすぐそこにある・・・ 2013/07/27

袖崎いたる

8
青山ブックセンターでどなたかが選書してあったので気になって読む運びに。やさしさについて考えてるこの頃なので、その線から楽しめた。タイトルが告げるようにノスタルジーが狙われているようでいて、そのノスタルジーの射程がめちゃめちゃ広い。神話のレベルまで伸長するので魂消る。2018/08/27

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