内容説明
入り江を見下ろす静かな宿屋に、「船長」と呼ばれる老いた船乗りが泊まっていた。ある日、杖をついた男が現れて小さな紙切れを手渡すと、船長は発作を起こして死んでしまう。船長が遺した1枚の地図は、やがて宿屋の少年ジムを思いもよらない冒険へと誘い出すことになる。1本足の海賊ジョン・シルバー、隠された宝を示す謎の地図……。個性的な登場人物と、手に汗握る展開で、多くの子どもたちを魅了してきた冒険物語の古典。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
53
子供時代に読んでいたら良かったな~と思った作品。アリスやロビンソンクルーソーと並び、子供の純粋な右脳を陶酔と共に刺激してくれる壮大なロマンとアドベンチャー。大人の私はむしろスティーブンソンの作品の多彩性に驚く。めくるめく展開。漫画もテレビもゲームもない刺激の少ない時代の少年たちは手に汗を握ってこの作品の信じられない魅力に飲み込まれていったように思います。2015/06/14
ぱせり
21
(再読) こんなに古い作品なのに、このスピード感。大きな盛り上がりや見ぜ場が、次から次に現れて、退屈する暇もない。おもしろかった。フリント船長、オウム、一本足のシルバー、八銀貨、黒丸、ベン・ガンの洞窟・・・先日読んだ本の余波で、覚えのある単語が出てくるたびに、ほくほく、わくわく。2010/07/29
もちもちかめ
15
幼き頃読んだコナン・ドイルの探検ものが、生涯ベストな私。大人になって読むスティーブンソンは難解だった。これ難しいよ。明治時代だからさ、人々の倫理観が今と乖離してて、善人か悪人かわからないけむを巻くようなギリギリの描写がこの人物を「魅力的に」しているかどうかという感じ。昭和の私は何となく悪人海賊の「魅力」を嗅ぎつけることができるけど、それも現在の倫理観からすると難しいと感じた。丁々発止、意地の張り合いみたいなやつ。頭が悪い運のないやつは容赦なく切り捨てられちゃう場面もあり。ま、人間ってそんなんでしたわね。2025/04/19
おひさまリボン
11
宮崎駿監督の「ありとあらゆるアニメやゲームに書かれている宝探しの大元となっている作品です。ぜひ読んでください!」という力のこもった推薦文に押され手に取りました。100年以上前のこの冒険話は読者に気を抜く暇を一切与えてくれず、始終ハラハラ...児童書だと軽く思っていたことに猛烈反省。内容濃い濃い!深い深い!もっと早くに読むべきだった〜。本当に面白かった。THE 名作、ということで「宝探し」や「海賊」の映画やアニメを楽しむなら、まずはこちらの本を先に読みましょう。楽しみ方の膨らみが変わってきますよ。2019/09/14
長くつしたのピッピ
9
40年越しでやっと読了。面白かったけれど、訳が古いのか、紛らわしい言葉や言い回しが多く分かりずらい。対象は児童の筈だがこれを読みこなす子どもはかなりの読書家だと思う。海外の秀作を子どもに読ませる為には新訳も含めた言葉の選び方が必要と実感した。2016/10/10
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