ノイバラと虫たち

著者名：藤丸篤夫

福音館書店（2024/03発売）

• ISBN：9784834016581

内容説明

春になると、ノイバラにはたくさんのアブラムシがつきます。アブラムシはノイバラの茎から汁を吸って成長し、子どもを次々とうんで増え、あっというまにノイバラの茎をうめつくします。このままでは、ノイバラがかれてしまう！。でも、テントウムシや、アブラムシに寄生するハチがやってきて……。ある一株のノイバラと、そこに集まる虫たちの、小さいけれどふしぎがたくさんつまった世界をお見せします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[遠い日]

かわいい花、ノイバラ。その木に集う虫たちのいろいろ。１本のノイバラが、たくさんの虫たちが命を紡ぐ。補食関係にある虫たちも、お互いに助け合う虫たちも、１本の木で追われ、共生している不思議。卵を産みつけるもの、寄生するもの、エサを取るもの、その生活はさまざま。ノイバラが花開き、実を付けるのも、虫たちの力に負うところが大きい。身近な自然の営みの大きなシステムがおもしろい。

2014/10/21