内容説明
ぼくが引っ越そうと思い部屋を探していると、不動産屋のガラス戸に格安物件の案内がありました。しかし、条件のひとつに「毎日、お魚を食べる方」と書いてあったのです。ぼくは気になって中に入り、尋ねました。いろいろ質問をされたあと、立派なくさりのついた鍵をくれて、その場で部屋を借りることができましたが……。芥川賞作家が子どもたちに贈る、動物ファンタジーの傑作です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃおん
4
一昔前の児童書というのは奥が深いなぁ。ただ、漢字の少ないひらがなばかりの文章は読みづらかったです。2015/06/05
まりこ
2
「ぼく」が借りた家賃5千円サン・ハイツの大家さんはねこだった。 ねこの大家さんと対面した時に発した「ぼく」の言葉は「あ。きみは!」 ドラえもんと暮らすのび太のパパママ並の偏見のなさ(笑) 構えることなく他者を受け入れるしなやかさに尊敬の念がわく。大家さんであるねこに気を使う「ぼく」とねこ達のかけ合いがたまらなく面白い! 「ねこと人とでは、おなじものを見るにも、すいぶんちがう見方をしているものだなあ」 私とあなたもね。理解できなくても受け入れる。世界は広がる。2012/08/17
けいねこ
0
仕事場用の部屋を探していたぼくは、不動産屋で格安の物件を見つける。大家さんが出している店子の条件はちょっと変わっている。でも、なんとかクリアしてそこに行ってみると、なんと大家さんはねこだった……! 不思議な交流の中で語られるぬくもりと悲しみ。小学校中級以上向けとなっていますが、親の世代の子どもの頃の話をよく聞いていたり、この本が書かれた時代が舞台の本を相当読んでいる子でないと、ついていくのがむずかしいかも。2006/09/10
Akemi
0
息子の借りた本です猫大好き(^^)2012/06/09