内容説明
山間の小さな町に暮らす小五の周一たち三人が、ツチノコを目撃します。これを観光の目玉にと、大人たちは大騒ぎ。周一たちも巻きこまれて、新聞の取材だTV出演依頼だと、てんやわんやの日々を過ごします。一方、“新しいお父さん”への複雑な感情や、中学受験する親友との微妙なすれ違い、同級生の女子に寄せるほのかな思いなどに、多感な心は揺れやみません。そこへ大雨による災害が町を襲い……忘れられない夏になりそう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
穏やか本好きなったんゆーたん
3
辛い思いをして育った男の子も同じくお母さんも気持ちが凄くわかった。セイジさんまさにライオンハート (´;ω;`)ブワッ2012/03/26
コウみん
2
ある町に住む少年は友たちとツチノコを見かける。そのことで周りは大騒ぎになり、彼は有名人になり、町はツチノコの街で有名になる。 11歳の気持ちと大人を見る少年の観点から見た内容。 2020/11/08
まんず
1
情景描写がいい2017/06/01
ukulele o kikitai
1
おもしろおかしく書かれた物語の中に、少年の孤独な気持ちや、友だちへの思いが、細やかに綴られている。子どもにとって大切なのは、その子を心から信じてあげる人の存在なのだと改めて思った。2011/12/01
読書国の仮住まい
0
楠来町は中国山地の山間にある。 そこの小学校に通う五年生の周一は、恭介、凛太郎の三人で川に向かう。 川に棲む生物を観察する川部の活動のためだ。 自転車漕ぎ漕ぎ着いたその日、頭が三角で胴体が太い生き物を目撃する。 咄嗟のことながら写真の撮影にも成功。 最初は学級新聞、ローカル紙の取材。 さらに全国放送のテレビから町おこしにまで祭り上げられる。 しかし周囲には嘘だと思う人もいたり、信じてもらえなかったり。 ツチノコはいてよし、いなくてもよし。 あの子もこの娘もツチノコも、輪になって踊ればにっこり花が咲くぅ〜。2022/08/17
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