内容説明
沖縄の日本「復帰/返還」から半世紀。そこに至る過程は、いかなるものだったのか。冷戦構造下の米軍基地と安全保障をめぐる東アジア諸国の動向、戦争体験が沖縄祖国復帰運動に与えた影響、「琉球処分」による琉球王国の日本編入をめぐる各国の認識の違いなど、多角的な視点で実像を追究。日米関係だけでは捉えきれない、新たな視座を提供する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小林涼太
3
沖縄返還と今に至るまでの琉球のアイデンティティが、いかに過去の対戦と近隣の戦と連続性を持っているのか。それを知ることができる一冊であった。冒頭、琉球処分についても触れられているが、強引ではあったもののアイデンティティにあまり深く関わっていない印象を受けた。むしろ、沖縄戦以降の米国統治時代が大きかったように思える。すなわち、朝鮮戦争やベトナム戦争、中台対立など冷戦の狭間に位置付けられていたように考える。だからこそ、住民にとっては加害者意識とともに過去の記憶を想起させ、米軍に対する敵視があった。2026/01/03
chiro
2
思ったより非常に面白く読みやすい本だった。日本、中華民国、韓国、北朝鮮、中華人民共和国の資料を広く渉猟し、明治時代から現在までの沖縄の立ち位置、周辺国の見方を説きおこしている。沖縄の日本復帰が決して一本線で決まったものではなく、関係国と当事者(沖縄人)それぞれの考えが冷戦体制の事情と絡んで、今の形となったことがよくわかった。逆に、当事者の意思を全く無視して米国と日本だけで進めたものでもない。沖縄の未来に対してどんな主義主張を持つ人も、今に至る経緯を理解しておくことは、必ず実りある議論に役立つであろう。2026/01/12
Y_Kuroyanagi
0
20241008ー202410182024/10/18
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