紫式部はなぜ主人公を源氏にしたのか

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紫式部はなぜ主人公を源氏にしたのか

  • 著者名:井沢元彦
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  • PHP研究所(2024/03発売)
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  • ISBN:9784569856698

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内容説明

『源氏物語』は、藤原道長の娘である彰子が一条天皇の寵愛を得られるように、道長がパトロンとなって、紫式部に執筆させたといわれるが、物語では明らかに藤原氏と思われる右大臣家は、権力を笠に主人公の光源氏に圧力をかける敵役として描かれている。藤原氏の摂関政治の最盛期に道長が自ら出資した物語で、なぜ藤原氏を主人公にしなかったのか。大河ドラマでは決して描かれない道長の思惑とは? 徳川の天下が確立した江戸時代に、徳川将軍の御台所に仕える奥女中が「豊臣物語」を書き「豊臣家のプリンスがライバルを倒して天下を統一する」という話を書いたらどうなると思いますか。こっそり書いていたとしてもバレれば間違いなく死刑です。しかし藤原道長は紫式部が「源氏が勝つ」物語を書いているのを、堂々と応援していて娘にも読ませていたのですよ。外国人ならこんな話は絶対信じません。そんな話が書かれること自体ありえないのですから。でも現実に『源氏物語』は書かれました。ということは外国と違う「何か」が日本にはあるということです。(「はじめに」より抜粋)●栄華を極めた道長は何を恐れたのか ●光源氏が賜姓源氏でなければならなかった理由 ●なぜ実在の冷泉帝と同名の天皇が物語に登場するのか ●光源氏が准太上天皇という最高位まで昇り詰める理由 ●『源氏物語』と『平家物語』の共通点『源氏物語』のストーリーは、明確な目的があって描かれている!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヨハネス

5
源氏物語を読みたいので入門手引きとなるか、と思ってたらいきなり「今これを読んでいる人は日本史に興味がある人だと思います」で始まり、大いに落胆。日本史まるでわからないのに。が、思いがけず日本史にまで興味が持てるほど面白かったです。肝心の源氏物語については後半から出て来て、こちらも満足できました。日本人の思想の根底は「怨霊」観でできているんですね。「日本人なら誰でもご存じでしょう」のエピソードを一つも知らず劣等感でいっぱいだったのを、大分克服できた気がします。歴史学者が狭い範囲しか研究しないのがいけないんだ。2024/04/16

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