ゴミの王国

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ゴミの王国

  • 著者名:朝倉宏景【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 双葉社(2024/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575247299

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内容説明

父の影響で過剰にきれい好きになった日下部朝陽は、東京の民間清掃会社で契約社員として様々悩みを抱えながら働いている。ある日、隣の部屋に住む佐野友笑の部屋がゴミで溢れかえっていることに気がつき、驚く朝陽。物を捨てられない友笑は、ゴミを集めてはアート作品を作っていた。二人の距離はいつしか縮まり、目の前に立ちはだかる壁をひとつひとつ乗り越えていくが――。片付けたい男と片付けられない女。正反対の二人の、未来に希望がじんっと灯る成長物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

70
う~ん、きっと読むタイミングがちょっと合わなかったのかイマイチ作品に入り込めず。朝倉さんの作品、どの作品もグッとココロに響くのですが、なぜか本作はいつもレベルで響かず残念でした。ゴミをテーマに潔癖症の男性と片付けられない女性の関わりを綴っていますが、どちらのキャラにも寄り添うコトができず。しかし、ゴミのコトは十分に学べる一冊なので、少なからず今後の生活にはいい影響を与えてそうです。主人公「朝陽」の一家にもちょっとキモチが動かず、汚部屋の主「友笑」の変に明るいキャラにも抵抗感がありました。次作に期待ですね。2024/04/27

よつば🍀

41
読み始めて真っ先に感じたのはゴミ清掃員の方々への感謝。今日からゴミを減らす事を心掛けようと思った。本作の主人公は、ゴミ清掃職員として働く日下部朝陽。朝陽は超潔癖症で「片付けたい男」。だが隣の部屋に住む佐野友笑は「ゴミを拾って来る女」。部屋はゴミで溢れかえり足の踏み場もない。そんな真逆な二人がゴミをきっかけに自分自身を見つめ直していく。外からは窺い知れない二人の生い立ちと苦悩を知ると、簡単に潔癖、ガサツとは言えなくなる。少しずつ歩み寄り、距離が近づく二人の様子が微笑ましかった。ゴミ問題にも警鐘を鳴らす一冊。2024/04/21

糸巻

21
民間の清掃会社でゴミ収集の仕事をしている潔癖症の朝陽、弁当の製造工場で働き拾ってきたゴミに埋もれ暮らしている友笑。二人は同じアパートの隣人同士である。育った環境も性格も正反対の二人が出会ったら…。主人公は朝陽。極端にも思える潔癖さだが、共感することが多かった。どんな事情があっても出来るだけ綺麗な環境で暮らしたい。友笑の生い立ちは不遇だが一度カウンセリングが必要では…。物語は面白かったが、それ以上に増え続けるゴミに関する問題に考えさせられたし、ゴミ収集に携わる清掃員の方々に改めて感謝を覚えた。2024/04/26

信兵衛

20
爽快でユーモラス、プラス社会問題の提起、という作品。 楽しく、切ないこと、請け合いです。2024/04/13

そうたそ

13
★★★★☆ 父の影響から過剰な程にキレイ好きになってしまった朝陽は民間の清掃会社で日々ゴミ収集を行う。その朝陽の隣に住む友笑は、物が捨てられない上にゴミを集めてアート作品を作っているが故に部屋がゴミだらけ。正反対の二人は少しずつ壁を乗り越え近づいていく――。著者らしい明るく輝きと希望に満ちた物語。それでいながらにして、ゴミ問題についても違和感なく盛り込まれており、主人公らが家族との問題を乗り越えていく成長ストーリーでもある。二人の関係を描く甘酸っぱさもありながら、ゴミとは何か今一度考えられる良作。2024/04/10

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