内容説明
アイヌ語研究の基礎を築き、明解国語辞典をはじめ、三省堂国語辞典、新明解国語辞典や新選国語辞典といった多くの国語辞典の監修者。そして、私たちが今使っている「現代かなづかい」を唱えた学者の実像に迫る評伝。親友・石川啄木との濃密な交流も興味を引く知的探求書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茶々丸
2
金田一耕助を連想させる書名だが、数多くの国語辞典の編者として名を残す、金田一京助氏の生涯を描いた作。 約50年前、小学生になった頃に初めて与えられた国語辞典(小学館の学習新国語辞典新版か?)に、既に故人だったが氏の名前があった。当時の私は“かねだ・いちきょうすけ”って変な名前、と思ったものだ。 そして、50年後の現在使っている小学館の新選国語辞典第十版(2022年発行)にも名前が載っていることからもその偉大さが偲ばれる。 ただ、その人となりはかなり独特なものがあったようで、周囲の苦労もうかがわれる。2024/08/06
log_ntc
1
冒頭の一ページで惹きつけられた。とにかく金田一京助愛に溢れた書籍だったように思う。金田一京助の成し遂げたことを紹介しながらも、彼の人間味に一際迫っている。2024/06/02
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2024年3月初版。初出「小説推理」2022年1月号~23年11月号。国語辞典の編者と言えば金田一京助ですが、息子さんの金田一春彦さんの方が親近感があります。石川啄木との関係が面白かった。2024/05/27
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