内容説明
「とても繊細な人」の、より適切な理解のために
環境感受性が相対的に高い人=HSP(Highly Sensitive Person)。心理学者8名が、発達心理学/パーソナリティ心理学/臨床心理学の各領域から、その最新の研究動向を包括的にまとめ、解説を試みる。HSP研究の現在地がわかる、関係者必読の一冊。
心理学者はHSPをこう捉える――!
30年の心理学研究を総括した、本邦初となるHSPの学術研究書
目次
序章 環境感受性を研究する
第1部 発達心理学からみた環境感受性の研究
第1章 人生早期の経験に対する差次感受性とその発達的帰結
第2章 発達における環境感受性の役割
第3章 良くも悪くも学校環境から影響を受けやすい子どもたち
第2部 パーソナリティ心理学からみた環境感受性の研究
第4章 環境感受性とパーソナリティ特性
第5章 環境感受性と心身の健康
第6章 感覚処理感受性と年齢
第3部 臨床心理学からみた環境感受性の研究
第7章 感受性に対する心理支援:回復を支える視点
第8章 感覚処理感受性と共感
第9章 HSPの基礎・臨床アセスメント
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
3
読んではみたが、読めていない。 しっかりとした、学術書ですね2024/02/25
黒髪
0
はじめに・おわりにを読むだけでも、本書が存在する意義を感じる。様々な研究が紹介されている。2024/11/29
ハナさん*
0
2024年2月25日初版第1刷。県図。『HSPブームの功罪を問う』の著者が、日本におけるHSP研究(れっきとした学術的な研究)の現在を、まとめたもの。発達心理学・パーソナリティ心理学・臨床心理学の観点から、研究は蓄積されている。とはいえ、本格的な研究が始まってから約10年。研究は、まだまだ緒についたところという感じだ。HSPと自己愛に関する記述で、新たな知識を得た。近年は昔ながらの自己愛=誇大なタイプだけでなく、過敏なタイプの自己愛もあるとされている由。私はこれが強い。これは自傷的自己愛にも通じるか。2024/05/06
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