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内容説明
研究者の卵として、ストリート音楽をフィールドワークするためにアフリカに渡った著者。そこで出会ったのは音楽を生業とする一人の少女だった。未知の文化との遭遇、共感、そして結婚ーー。「他者とつながるためには、一度、自分の殻を壊す必要がある。それは痛みを伴う」。自らの経験を素材として文化人類学へと誘う体験的入門。来日した妻と、ふたつのルーツをもつ娘との日常を綴った補章「ラブロマンスのゆくえ」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ホシ
14
文化人類学の入門書。晦渋でなく初学者や一般の人には良書。また詳細で豊富な読書案内があるので学徒には有難い本ですね!主に著者の妻ニャマの民族を紹介しながら文化人類学を概説します。私は語学に携わっているのでcommunication=音声or文字言語という図式が脳内にありますが、音声ではなく音楽もcommunicationの重要な要素であるという視座は新鮮で大きな示唆を得られました。文化人類学の「進化論→機能主義→構造主義」という発展の流れも自身が異文化をどんな視点で見ているかの枠組みを与えてくれます。2026/01/11
shikada
11
アフリカ人女性と結婚した研究者が、その経験を語りながら文化人類学の入り口に誘う1冊。異文化交流とか多様性とか、言うのは簡単だけど著者の苦労を追体験することで、そんなに生やさしいことじゃない(しかし不可能でもない)ことだな…と感じる。ご先祖の活躍を叙事詩的に語り継ぎ、出自を重要視する話を読んで、相対的に自分自身のルーツへの無頓着さに気付かされる。日本で生まれたハーフ&ハーフの愛娘をバイリンガルに育て、毎年妻の故郷にも「里帰り」させた著者の子育てはすごい。2025/03/23
Akito Yoshiue
10
自身の国際結婚という具体的な体験と、文化人類学とは何か、どのようなことを扱うのかという学術的な部分がとてもうまくミックスされている。参考文献の案内も親切で、文化人類学に興味を持った読者が次に何を読めばいいかがすぐわかる。2024/06/24
おさと
9
面白かったー!!!異文化の中に入るのって、大変よね。参考文献が充実しすぎていて、読みたい本がまた増えて、うれしい悲鳴。2024/12/06
於千代
5
全く文化が異なるアフリカの女性と結婚した文化人類学者が自らの経験を元に文化人類学を語る。表紙もポップで、内容も濃すぎるエピソードが満載で面白いが、用語はしっかりと文化人類学の用語が用いられ、参考文献も充実しており、かなり骨太。2024/08/03




