ドローンが変える戦争

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ドローンが変える戦争

  • 著者名:古谷知之/伊藤弘太郎/佐藤丙午
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  • 勁草書房(2024/04発売)
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  • ISBN:9784326303380

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内容説明

戦場はすでに変わった。いまやドローンが敵の位置を捉え、爆弾を落とし、そして自爆さえして相手を追いつめる。ウクライナ戦争でも活躍しているドローンは、はたして戦争の「ゲームチェンジャー」なのか? 軍事用ドローンの基本から各国の開発や運用、将来の可能性や日本の課題まで、第一線の専門家が結集して徹底的に検証する。

目次

略語一覧

序章 「軍事用ドローン」の衝撃[古谷知之・伊藤弘太郎]
 1.軍事ドローンの世界的趨勢
 2.なぜドローンを戦場に投入するのか?
 3.ドローンという器を使ったAI戦略
 4.何が脅威なのか?
 5.我が国のドローン導入への取り組み──安全保障はDIMEからDIME “T”へ
 おわりに──本書の目的とその概要

第I部 ドローンの基本をおさえる

第1章 ドローンとは何か[古谷知之]
 はじめに──「ドローン」の概念整理
 1.ドローンの特徴
 2.忍び寄るドローンの脅威
 3.戦場におけるドローンの優位性
 4.無人アセット能力を活かすための環境整備を

第2章 国際法と軍用「ドローン」──軍備管理の可能性[佐藤丙午]
 1.法的規制の俯瞰的考察
 2.「戦場の範囲」をめぐる考察
 3.責任ある「人間の関与」をめぐる諸課題
 おわりに──軍備管理軍縮の可能性

第3章 ドローン技術の管理──無人航空機の輸出管理から見る[森本正崇]
 はじめに
 1.ドローンに関連する輸出管理
 2.輸出管理の意義と限界
 3.無人航空機の輸出管理をめぐる問題
 4.実効的な技術管理に向けて
 おわりに

第4章 戦術・作戦・戦略におけるドローン──イネーブラーか,ゲームチェンジャーか[部谷直亮]
 はじめに
 1.戦術・作戦における機能及び特徴
 2.戦略における機能及び特徴
 3.戦術・作戦・戦略における機能及び特徴が示すもの
 4.ドローンは戦争におけるイネーブラーであり,ゲームチェンジャー

第II部 各国軍におけるドローン

第5章 ウクライナとロシア──戦争から見える無人航空機戦力化の論点[高橋秀行]
 はじめに
 1.開戦前──両国の軍改革に見るUAV戦力化の優先順位の違い
 2.開戦初期──火力とC2を同期させたUAV
 3.UAVと衛星の連携──有形,無形の情報優越の獲得
 4.「新世代型」と「旧世代型」の相違の顕著化
 5.低コスト化と「旧世代型」化
 おわりに

第6章 アメリカ──9.11以降のドローンの開発・運用[福田毅]
 はじめに
 1.9.11後の軍事作戦とドローン
 2.テロリストの標的殺害
 3.ドローン政策の展開
 4.ドローン関連技術の開発事例
 おわりに

第7章 韓  国──ドローン導入を加速化させる背景と実際[伊藤弘太郎]
 はじめに──人口急減社会と将来戦に備える韓国軍
 1.将来戦へ向けた軍によるビジョン策定
 2.将来戦へ向けたドローン開発
 3.北朝鮮無人機による韓国首都圏上空への侵入
 おわりに

第8章 中  国──「智能化戦争」を見すえたドローンの活用[飯田将史]
 はじめに
 1.ドローンへの期待を高める中国軍
 2.中国におけるドローンの開発状況 
 3.活発化する中国の軍用ドローンの運用
 おわりに

第9章 トルコ──国産化とドローン・ディプロマシーの展開[牧田純平]
 はじめに
 1.ドローン国産化の歴史
 2.トルコ軍によるドローンの軍事利用
 3.輸出の拡大とドローン・ディプロマシーの成立
 おわりに

第III部 ドローンの将来性

第10章 国際平和活動におけるドローンの活用[西田一平太]
 はじめに
 1.国連PKOにおけるドローン活用
 2.非国連統括型の平和活動と人道支援活動における活用
 おわりに 

ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

125
ドローンほど短時日で戦争の様相を一変させた武器はない。索敵から攻撃まで何にでも使え、遠隔操作なので人の犠牲もなく、極めて安上がりで途上国でも作れるのだから。アルメニアはトルコ製ドローン兵器を装備したアゼルバイジャンに敗れて領土を失い、ロシア軍はウクライナのドローン兵器に苦戦し、中国は台湾へのドローン攻撃研究を隠さない。玩具みたいと軽視していた日本政府や自衛隊は世界の趨勢に乗り遅れ、間抜けぶりをさらしている。急速に発展するAIと結びついた兵器が登場すれば、個人が国家と対等に戦争できる時代が来るかもしれない。2024/04/26

SGR

7
日本がいかに無人機導入に遅れているかわかります。一方で他国の技術発展は素晴らしいと思います。戦争が戦争を高度化させて、軍事技術も発展していくのだと思います。2025/04/04

静岡茶

3
流し読み。ドローンを制するものが戦争を制するとまで言われるようになっていたとは驚き。日本に対する問題提起もあり、ソフトでもハードでも経験/人材でも負けまくっている日本へ警鐘を鳴らす本 本の見た目以上に本格的。2024/05/15

Chunko

1
第1部第4章にある「ドローンがを使う戦い方が示したのは、四半世紀前に情報RMAが想定していた内容そのものだった」という一文が全てを表している気がする。日本はこれから(今更)この趨勢に食らいついていけるのか、途轍もなく不安な気持ちにさせられた。2024/05/21

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