内容説明
印米原子力協力協定とは、インドが民生用原子力計画をIAEAの保障措置の下に置く代わりにアメリカが原子力関連輸出を解禁することを基本的な内容とするもの。この協定に至る交渉で、なぜアメリカはことこどくインドに譲歩したのか。利害認識、リーダーシップ、国内政治の観点から分析し、インド外交の「戦略的自律性」を浮かび上がらせる。
目次
まえがき
略語一覧
凡 例
序論 なぜ印米原子力協力協定を扱うのか
1 本書の課題
2 先行研究
第1章 核をめぐるインドとアメリカの対立――原子力協力協定の前史
1 インドとアメリカの政治外交関係――2000年までの概略
2 インドの原子力開発史
3 原子力をめぐるインドとアメリカの関係――2000年までの動向
第2章 原子力協力の構築過程――2001~2004年
1 ブッシュJr.政権の発足と2001年11月合意――原子力協力の萌芽
2 原子力協力に向けた模索
3 「戦略的パートナーシップにおける次のステップ」への合意
4 インド側の選挙と政権交代による仕切り直し
第3章 原子力協力協定をめぐる交渉過程――2005~2008年
1 第2期ブッシュJr.政権の発足
2 2005年7月基本合意の形成過程
3 2006年3月細部合意への交渉過程
4 2007年7月の協定文書合意をめぐる交渉
5 協定の発効へ
6 その後の展開――協定成立後の15年間
第4章 原子力協力協定の内容
1 原子力協力協定における論点
2 両国における反応
3 小 括
第5章 インド側国内政治の動向
1 インド連邦議会と対外関係
2 閣外協力左翼戦線との関係
3 印米原子力協力協定に対するBJPの姿勢
4 小 括
第6章 アメリカ連邦議会と利益団体の影響
1 インドとの原子力協力をめぐるアメリカ連邦議会の動き
2 アメリカ連邦議会における争点
3 アメリカ国内の利益集団の動向
4 在米インド系住民の影響
5 小 括
第7章 なぜアメリカは譲歩したのか――理由の考察
1 仮説1―利害認識の違い
2 仮説2―リーダーシップのあり方の違い
3 仮説3―国内からの制約の違い
4 結 論
第8章 関心の非対称性とパワー――理論的示唆
1 先行研究における2つのアプローチ
2 印米原子力協力協定への適用と考察
3 パワーと関心による交渉への制約
おわりに インド外交理解への示唆
あとがき
既出の論稿との関係について
参考文献
事項索引
人名索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
BLACK無糖好き
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