内容説明
戦前まで日本であった台湾。戦後政治に翻弄される台湾。政界、経済界、学界、そして芸能界、文芸分野まで、広く活躍する台湾出身者たちがつないできた日本と台湾の深い絆をたどる。蓮舫、安藤百福、羅邦強、ジュディ・オング、余貴美子、東山彰良、温又柔、辜寛敏とリチャード・クー、そして陳舜臣、邱永漢……。彼らのファミリーヒストリーから、日台関係の光と暗部を浮き彫りにする。
目次
まえがき
第一章 政治を動かす異邦人たち
1 蓮舫はどこからやってきたのか
コラム 「二重国籍問題」とは何か
2 日本、台湾、中国を手玉にとる「密使」の一族 辜寬敏&リチャード・クー
コラム 台湾独立運動の今昔
第二章 台湾で生まれ、日本語で書く
1 「江湖」の作家・東山彰良と王家三代漂流記
コラム 外省人と本省人、あるいは台湾人と中国人について
2 おかっぱの喧嘩上等娘、排除と同化に抗する温又柔
コラム 台湾人と日本語文学
第三章 芸の道に羽ばたく
1 究極の優等生への宿題 ジュディ・オング
コラム 日華断交から日台関係の時代へ
2 客家の血をひく喜び 余貴美子
コラム 客家の背骨は「中原」にあり
第四章 日本の食を変革する
1 「551蓬珉」創業者が日本にみた桃源郷 羅邦強
2 カップヌードルの謎を追って 安藤百福
コラム 台湾ラーメンはどこにある?
第五章 帝国を背負い、戦後を生きる
1 三度の祖国喪失 陳舜臣
コラム 二・二八事件と白色テロの傷跡
2 お尋ね者が「金儲けの神様」になるまで 邱永漢
コラム 在日華僑? 在日台僑?
終章 タイワニーズとは
あとがき
文庫版あとがき タイワニーズの流儀、そして熱量
参考文献
台湾史年表
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ワタナベ読書愛
guanben