ちくま文庫<br> ゼロから始めるジャック・ラカン ――疾風怒濤精神分析入門 増補改訂版

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ちくま文庫
ゼロから始めるジャック・ラカン ――疾風怒濤精神分析入門 増補改訂版

  • 著者名:片岡一竹【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 筑摩書房(2024/03発売)
  • 夏休みスタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/20)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480439154

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内容説明

20世紀における思想的な震源地のひとつであるラカン。その理論は、思想としての側面と、実践臨床としての側面の二面性をもち、両者が渾然一体となっていることに難しさがある。本書は、著者みずからの精神分析の体験にもとづき、実践臨床の側面からラカンの本丸に迫る。ラカンの核心を読み解く超入門の書、『疾風怒濤精神分析入門』増補改訂版。

目次

はじめに こんな疾風怒濤の時代だから
文庫版まえがき
第I部 精神分析とはどのような営みか
第一章 それでも、精神分析が必要な人のために──精神分析は何のためにあるのか
第二章 自分を救えるのは自分しかいない──精神分析が目指すもの
アンコール1 人はどのようにして精神分析家になるのか
第II部 精神分析とはどのような理論か
第三章 国境を越えると世界が変わってしまうのはなぜか──想像界・象徴界・現実界について
第四章 私とはひとりの他者である──鏡像段階からシニフィアンへ
アンコール2 手紙は必ず宛先に届く
第五章 〈父〉はなぜ死んでいなければならないのか──エディプス・コンプレクスと欲望
アンコール3 エディプス・コンプレクスは、今日?
第六章 不可能なものに賭ければよいと思ったら大間違いである──現実界について
アンコール4 神経症・精神病・倒錯
終章 すべてうまくはいかなくても──分析の終結について
文献案内
あとがき
文庫版あとがき
解説 向井雅明

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう

19
めちゃくちゃ分かりやすくて、とても良い本。フロイトが開始した精神分析の理論を、その使用言語の関係性を構造的にみていくことで、より抽象化したのがラカンなのだと理解した。本書でも繰り返しラカンが使用するタームは、既存のジェンダー/セックスの枠組み内でベタに使用されているそれを直接意味しないということが強調されるが、ではなぜ選択されたのがその名詞でなくてはならないのかという問題については留保されている。後期のフロイトに死の欲動というそれまでの理論を一部無化するような概念が、ラカンにも出てくるところは特に面白い。2025/06/07

ほし

17
非常に分かりやすいラカンの入門書。ラカンの理論のみならず、実際にどのように分析を行うかという臨床の立場からの解説もあるため具体的なイメージがしやすくなっています。ラカンにおいて、健常者というカテゴリーは存在せず、すべての人は神経症者、精神病者、倒錯者に分類されるというのが非常に興味深い。エディプス・コンプレクスや、対象aといった難解さ極まる概念も平易に説明がされています。≪他者≫の世界に生み落とされた私たちが、<理想>を手放し、特異性へと至るための精神分析という営み。ラカンへの入口としてお勧めの一冊です。2023/10/19

天ぷ楽

15
現代的観点で解り易く書かれており、著者の若さがよく生かされている。ラカンは、人が言語の獲得と共に失ったものに関する考察が異常に深く鋭い人だと思う。私は本書を、幼少期の記憶を呼び醒ましつつ読んでいたのだが、一つの事に思い当たった。それは3歳頃に見た悪夢の記憶である;高い屋根に上ってしまった私は降りられなくなり、母に助けを求める。母は遠くにいて、返事はしてくれるのだが、家事に夢中で取り合ってくれない。こっちは危険な状況にある事を必死に伝えようとするのだが、上手く伝えられない。やがて私は屋根を滑り落ちてしまう。2025/08/16

koke

13
50年代ラカンのたぶん今までで最も明快な解説。ラカン派精神分析の場で何が起きているのかについても、ネガティブな面含め神秘化せずに報告している。精神分析を受ける人は、唯一大事なのは生き方(倫理)の問題だという、ある意味当たり前のことに立ち返ることになる。だから、自分の核にある特異性が世間に受け入れられないヤバいものだったとしても、それを引き受ける生き方をどうにか発明しなければならない。その点で、本書では軽く触れるだけだったが、精神分析の他に芸術や政治も役に立つはずだ。2023/11/26

rinakko

11
難しいかな…とも思いつつ、引き込まれる内容で面白かった。こういう本を時々読みたくなるのは、何かしら必要としているからだろう。2025/02/10

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