内容説明
数ヶ月前から『罪を犯す夢』を見るようになってしまった青年、嵐士(あらし)。彼はあるとき、近所の公園で女性を殺す生々しい夢を見た。彼は慌ててその公園に行くと、はたしてそこには既視感のある女性が死んでいた――。事情聴取が始まり、きつい尋問を受ける嵐士。ところがその時、世にも綺麗な男が取調室に現われ、さっそうと嵐士の身柄を引き取っていったのだが、その男に連れて行かれた場所は――処刑場だった。その男・凪(なぎ)は『魔』を回収する陰陽師だという。「人はよく『魔が差した』と言うだろう? 僕の仕事はその魔を回収する仕事だ。魔が差した人が『鬼』になってしまう前に」。『罪を犯す夢』と『魔、鬼』の関係は? 不思議な陰陽師・凪が事件の謎を追う。ミステリ&ファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
近所の公園で女性を殺す生々しい夢を見た嵐士が慌ててその公園に行くと、そこには既視感のある女性が死んでいて、事情聴取を受けていた彼が陰陽師・凪に救われるバディファンタジーミステリ。数ヶ月前から『罪を犯す夢』を見るようになっていて、公園で邂逅した酒呑童子に鬼の目を植え付けられた嵐士。彼が酒呑童子を巡る因縁を知り、『魔』を回収する陰陽師・凪の仕事を手伝う展開で、鬼が起こした事件を捜査する過程で凪の置かれている事情や、嵐士の家族事情も明らかになっていきましたけど、酒呑童子との因縁がこれからどうなるのか続巻に期待。2024/05/07
ぷに丸
7
とある事件に遭ってしまったことをきっかけに人を殺すリアルな夢を見るようになってしまった主人公が、その秘密に迫っていく所も、その時得た力で事件解決に貢献した行く所も楽しめました。そして出てくるキャラ達も個性的であっという間に読めてしまいました。続編を楽しみに待ちます。
色素薄い系
5
なかなか面白かったです。でもむだ現の背景が語られていないし何より本命との決着がまだなので続きますよね?嵐士の兄の死の真相はそんな事くらいで生きるの辞めるなんてもったいない。半分血が流れているとしてもお前とは違うって見返してやるべきだったと思う。母親の中で死んでしまった事になっている自分をちゃんと見て欲しいという思いが嵐士が鬼になる時に願った事だったのは可哀想だけどこれにある意味救われた部分もあるんだよね、と思うとちょっと複雑。凪以外の鬼を討伐出来る武器の使い手とかそのうち出てくるのかな?2024/06/11
RINGOoisiiiiiii
4
イラスト買い。面白かったし、個人的には結構好きな部類なので続いて欲しい。連作短編推理物のダークファンタジー。しっかりと重めの設定で好き。嵐士関連も結構泥沼。鬼が関わる事件ならもっと重めいいんじゃなぁーいとか欲深くなっちゃう。綺麗に終るんじゃなく後味が悪い感じとか。でも嵐士が関わることによって後味が悪い終わりにならない終わりにならない事なのかも!2024/07/28
水無月冬弥
4
軽快なオカルトバディもの……、なんですが設定が重い、重すぎる。よく嵐士くんは歪まず育ったものだ……、いや、育っていたら、あんな願いはしないか。綺麗に終わっていますが、連作短編だから、他の話もみたいなあ2024/07/03
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