内容説明
その悩み、一人で抱え込まずお気軽に無法律へ。
学園祭で賑わう霞山大学の片隅。法学部四年・古城行成が運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)に、経済学部三年の戸賀夏倫が訪れる。彼女が住むアパートでは、過去に女子大生が妊娠中に自殺。最近は、深夜に赤ん坊の泣き声が聞こえ、真っ赤な手形が窓につくなど、奇妙な現象が起きているという。戸賀は「悪意の正体」を探ってほしいと古城に依頼するが……。リベンジポルノ、放火事件、毒親問題、カンニング騒動など、法曹一家に育った「法律マシーン」古城と、「自称助手」戸賀の凸凹コンビが5つの難事件に挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
霞山大学で法学部四年・古城行成が一人運営する無料法律相談所・通称「無法律」。自らのアパート事故物件問題で経済学部三年の戸賀夏倫が訪れる連作短編ミステリ。事件解決をきっかけに無法律へと入り浸るようになり、リベンジポルノ、放火事件、毒親問題、カンニング騒動といった持ち込まれる法律問題に対して古城と解決に取り組む戸賀。法曹一家に育った法律マシーン古城の着想をヒントに、真相に迫る自称助手の戸賀がいいコンビで、ほろ苦い現実にも時折直面しながら依頼人のために考え抜いた落とし所を模索する古城の姿勢が印象的な物語でした。2024/03/22
mayu
19
法学部の古城が一人でやっている無料の法律相談所、通称「無法律」あまり人も来ない大学の片隅でひっそりとやっているその場所に戸賀が相談しに来たのをきっかけに二人でさまざまな事件に立ち向かう青春リーガルミステリー。法律に詳しくても簡単に問題が解決するわけではなく、良い方向に導こうとして行った事が成功するとは限らない。葛藤する古城と洞察力や推理力に長けた戸賀が推理をぶつかり合わせる部分の二転三転が面白い。軽さのあるやりとりとは裏腹に持ち込まられる相談は中々重くてしっかりしていて読み応えのある一冊だった。2024/03/29
大福
4
48冊目、読了。 短編になっていて読みやすかった。 キャラ設定が合わなかったけど 展開などは、ワクワクした。 ミステリーを読み始めるなら これからおすすめ!って言える本。2024/03/29
ドットジェピー
4
面白かったです2024/03/25
KG
3
タイトルから想像した展開とは違っていたけど、ストーリーが漫画的なのでスイスイ読めた。各話の調査が動き始めると結末が知りたくなって読み進めてしまう。本作は無料の法律相談をやっているゼミに持ち込まれた案件を解決する学園もの。六法推理というからには法律の知識を駆使した解決編が待っているんだろうと思っていたのだが、活かされたのはタイトル通り推理まで。解決の糸口は意外なところからもたらされる。主人公と戸賀のコンビはお互いを補い合っていると言えなくはないんだけど、法律方面のうんちくがあまり役に立っていないような。。。2024/04/04