内容説明
選挙で選ばれていない官僚機構が力をもつ行政国家。これは法の支配の観点からいって、避けるべき事態ではないのか。それとも、複雑な現代民主主義においては必要不可欠のものであるのか。行政国家を規律する法に道徳性をみいだすことで、官僚的なリヴァイアサンの必要性を認める者、その没落を切望する者、この両者の和解を試みる。
目次
はじめに――「長く続く、困難な論争」
代替保護策とセカンドベスト
合法性と権威
本書の内容
第一章 新しいコーク
加速する動き
連邦最高裁の内部
行政の権限濫用のリスク
第二章 法の道徳性(一)――ルールと裁量
法と道徳
ルールと法の支配
遡 及
第三章 法の道徳性(二)――一貫性と信頼性
「行政機関は自分自身のルールに従わなければならない」
アウアー敬譲
シェブロン敬譲
二つのパズル
第四章 法の道徳性(三)――限界、トレードオフ、司法の役割
限 界
批 判
進むべき道
新古典派行政法?
第五章 作動中の代替保護策
非委任法理
行政機関のルール解釈への敬譲
アウアー法理と代替保護策
法的枠組みとしてのシェブロン
恣意性審査、口実、整合性
むすび
謝 辞
訳者解説
原 注
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ほなみ
2
法学に興味はあるものの、まだまだ知識不足を感じさせられる一冊であった。 内容としては、行政がどこまで司法に縛られるかみたいな話であった。基本的には行政は立法府によって定められた法律に基づき行動すべきではあるものの、ある程度解釈の余地はなければいけないよねと。これを読むと役所の画一的な業務に対してもあんまり文句言えなくなる。国民から選ばれていない行政府が勝手な解釈で行動するのは一定リスクなのは理解 細かいところは正直よくわからない。ただ三権分立って言うほど簡単じゃなさそう2024/12/28
takao
2
ふむ2024/09/12
Nao WOLF
1
行政国家をいかにコントロールすることができるのか。長いこと言われ続けている行政権の肥大化は、権力分立ーーとこれが保護する我々の自由ーーを脅かしているのではないか。このような状況を現代における専制だと「新しいコーク」と呼ばれる人たちが批判している。他方で、我々は肥大した行政なしには実質的な自由を享受できない場合が多々あることも認めている。そのような中でアメリカ連邦裁は、いくつかの法理に基づいて行政をコントロールしようとしている。2024/05/26
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