内容説明
湯船1杯分もの水を使って作られる天ぷらうどん。大量の石油を使い何千キロもの距離を運ばれるマグロ。工場の中で日光を浴びずにLED(発光ダイオード)で育てられる野菜。交配方法の進歩により20万頭をこえる牛の父親となった種牛。遠足にコンビニ弁当をそのまま持たされる子ども。海を泳ぐ切り身の魚や4本足の鶏を描く子ども。 現代人の“食”はこのままでいいのでしょうか? “食”について一緒に考えてみませんか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
48
図書館本。 遺伝子組み換え、ポマト…。この辺大昔(高校生の生物の時間)にちょっと齧ったなぁ。結論からしてポマトは上がポテトで下がトマトという全く役に立たない作物となってしまったというオチだったらしいです(やっぱり…)。そしてゆとり教育という懐かしいワードも。文系で生物も化学もやらない生徒がいるのだとか…。生物好きからしたらショッキングな事態ですね。そりゃ科学リテラシーの低い陰謀論者が日本中あふれることになるでしょうね。2024/04/27
nyanlay
8
環境問題や食文化、農業技術をまんべんなく分かりやすく記していると思います。まんべんなくなので、場合によっては物足りなさを感じますが、それは自分で調べれば良い事。またこの本が出たのが、東日本大震災の翌年のようで、原子力発電についての言及が多く、今現在喉元過ぎれば、と言う状況になりつつあり、再度考え直さなければ、と。小学校高学年の子ども達にも良いかも、です。2017/06/15
たらこりっぷ
8
これは食べることが大好きな人にはぜひ手にとってもらいたい本です。内容はタイトルそのままです。自分たちが何を食べているのか、何に支えられているのか。エコだとかもったいない精神だとか今風の見方でなく、もっともっと素朴に「たべる」ことを考えるテーマがぎゅぎゅっと詰まっています。自分の日常の食について、一人でも多くの人がほんの少しでいいので意識化できたらいいのに。2012/11/15
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
5
【ココロの琴線に触れたコトバ】食の手抜きは、エネルギーの浪費そのものなのであり、ファーストフードばかりの食生活はその代表なのである。2014/11/22
aki
4
自分の子供にはちゃんと食べることの大切さや食べ物について知ってもらえるようにしたいと思った。雑菌をなくすこととか清潔さを守ろうとしすぎるのはやっぱりちょっと違うなとおもった2014/05/20