内容説明
新町長シーリア就任のせいで、シンフルの町はいまだ落ち着かない。長年、行方不明だったシーリアの怪しい夫も現われ、不穏さは増すばかり。そんななか、ハリケーンが襲来、困難な状況をあまたくぐり抜けてきたフォーチュンも、自然災害にはお手上げだ。なんとかやり過ごしてほっとしたのもつかの間、嵐はとんでもない置き土産を残していっていた……。今度は、偽札に殺人?! フォーチュンに公私ともども最大級の危機が迫る! 型破りすぎな老婦人ふたりの助けを借りて、フォーチュンは町と自分の窮地を救えるか? 好評〈ワニ町〉シリーズ第7弾!/解説=柿沼瑛子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
361
シリーズの分水嶺となるであろう一冊。カーターバレ&ついにアーマドの魔の手がシンフルに!という、本国ですでに20冊以上刊行されていることを知らなければ、終わっちゃうんじゃないかと心配になるエピソード満載。かといってシリアスに寄りすぎず、のっけからガーティーが意味不明の梯子技(?)を披露し、それに対して説明もないままというヌケ感は健在。どうしても若干暗めのトーンで進行するが、そんな中でアイダ・ベルの人としての深みが際立つのでファンには嬉しいかも。次作は冬…。このペースだと後10年は読み続けることになりそう。2024/04/14
榊原 香織
145
このシリーズ、ハチャメチャさがお正月にピッタリです。 シリーズ7 相変わらず騒がしくもカッコいいおばあちゃんたち。今回はシリーズ中でも重大な山場が・・いつにもまして面白かったです。2025/01/01
ナミのママ
90
<ワニ町シリーズ>7作目。ついにこの日がやってきてしまった。あの嫌味な新町長シーリアだが、行方不明だった夫の登場から始まる今作。そのタイミングで訪れるハリケーン。しかし読み終わってみればそんなものは大したもんじゃなかった。笑いは変わらず、おばあちゃんズの活躍には度肝を抜かれ、フォーチュン大丈夫?本国では25冊続いているというから命の心配はしていないものの、シンフルを飛び出しての戦いにはらはらした。ここに来て急展開したストーリーだが、次作ではどうなるのか。せつない思いを抱えながら待つことになってしまった。 2024/04/16
猿吉君
72
ワニ町7作目にしてターニングポイント、読んですぐに次が読みたくなる罪作りな作品です。①すっかり忘れていた最大の敵アーマドなるのが前面に出てきて台風や偽札やもちろん殺人やらで大変なところにカーターとの問題、詰め込みすぎです(笑)②フォーチュンよりアリーの方が良いよなあといつも思ってます。③一番美味しいところを持っていくアイダベルずるい(笑)点数85/100→25作全部翻訳して欲しいしとにかく次巻が読みたい、売れないと出ないので買ってます、出版大変だと思いますが是非!2024/09/01
aquamarine
72
シリーズ7冊目。問題いっぱいの新町長シーリアの行方不明だった夫が戻ってきた!ハリケーンが襲来し偽札が舞い殺人事件が起こり…。いつも通りのドタバタを楽しもうと読み進めていたのに、フォーチュンにとうとう大きな危機がやってくる。ほんのひと月ちょっとの間にシンフルで彼女の得たものははかり知れない。大事なものを守るために決意したフォーチュン、更にアイダ・ベルとガーティの想いの大きさに胸を打たれる。わかっているのだ、このシリーズがまだまだ続くことは。このままではないと信じていてもラストの展開は切なくて泣きたくなった。2024/05/22