創元推理文庫<br> 金庫破りとスパイの鍵

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創元推理文庫
金庫破りとスパイの鍵

  • ISBN:9784488222093

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内容説明

第二次大戦下のロンドン。テムズ川で、鍵のかかったカメオ付きのブレスレットをつけた女性の遺体が発見された。金庫破りのエリーは、軍情報部のラムゼイ少佐の依頼でその鍵を解錠する。カメオから見つかったものと女性が毒殺されていたことから、彼女はスパイ活動にかかわっていたと判明。エリーは少佐に協力し、殺人事件の謎と、死んだ女性の背後にいると思しきドイツのスパイを探りだすことに。手がかりは、女性が隠し持っていた宝石と、小さな時計の巻き鍵だけ――。凄腕の金庫破りと堅物の青年少佐、正反対のふたりを描く人気シリーズ第2弾!/解説=大矢博子

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

70
シリーズ2作目。第二次世界大戦下のロンドン。伯爵の血を引くラムゼイ陸軍少佐と殺人犯の母から生まれた金庫破りのエリー。交差するはずのない2人の人生が重なった前作に続く今作はドイツのスパイが絡む。国を守るための事件になんとオールキャスト登場で挑む後半は読み応えたっぷり。進展しそうでしないロマンスも気になる。3作目の翻訳も決まったとのことで楽しみだが、解説にネタバレを入れるときはせめて一言書いて欲しい。これから読む方は読後まで解説を読まないことをお勧め。2024/05/01

ち~

34
テムズ川で見つかった女性の遺体。そこから発覚した敵国のスパイ活動。敵国にある物が渡るのを阻止するため、ラムゼイとエリーたちが再び集結。情報収集のため、ある時は婚約者、ある時は夫婦者を演じる2人に期待が膨らむも、アレレ?意外にもロマンスは複雑な様相を呈する。前作から続くエリーの母のエピソードや、ついに身近に迫ってきた空襲など、全てのページにハラハラ、ドキドキが詰まっている。戦時下でありついに空襲を体験し、暗い雰囲気も漂うが、逞しく団結するマクドネル一家が力強く素晴らしかった。2024/04/27

25
さくさくと♪とうとう爆撃まで…、イギリスも戦場になってたんですね。戦争中なのに、皆さん強い^ ^お母さんの件は、きな臭いです、気になります。次作も翻訳して欲しい。2024/06/21

しゃお

23
シリーズ二作目。第二次世界大戦下のロンドン。いよいよドイツ軍がイングランドに迫る中、ナチスへ協力しているスパイに迫るミッション。そんな中で描かれるロマンスの行方は?!前作ではフェリックス推しでしたが、ここに来てラムゼイ少佐の表情を変えないもののその目や言動が示唆するものが見えてきて、うむ、少佐も悪く無いと思えてきました(笑)。そしてついにドイツ軍による爆撃が始まり、ユーモラスなロマンスの中で戦時下である事を実感しより覚悟を決める場面がなんとも印象的でした。そしてエリーの母親の真実など、続きが気になります!2024/06/15

本の蟲

12
金庫破りのプロであるヒロインと、情報部所属の青年将校がナチスが絡む事件を追うシリーズ2作目。それにしても「二次大戦×倫敦」ミステリはホントに多い。時期は戦争直前から戦中戦後と様々だが、本シリーズはこの2作目で初めて倫敦が空襲に遭う。謎とロマンス溢れるコージーミステリで楽しく読めるが「空襲に遭っても、卑劣な敵には断固くじけない善良な人々」を読んでいると、時おり「日本人も負けるまでそう思ってたかも」と雑念が入る瞬間が…2024/06/13

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