内容説明
スタンダールやバルザックなどの文人たちに語り継がれ、様々なカリカチュアに描かれた美食家ロッシーニの姿から、代表的料理の解説まで、ロッシーニと料理にかんするすべてを網羅。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Wataru Hoshii
5
オペラ作曲家であると同時に美食家としても名高いロッシーニ。日本ロッシーニ協会会長でもある著者が、美食家としての顔を探求した書物。面白い話であるだけに創作された逸話が多く、それらの真偽を徹底的に検証しているので(多分世界的にもここまで検証した人は他にいない)、今後ロッシーニと美食については本書の内容を踏まえることが必須という気がする。私は不勉強なのでロッシーニとカレームの交友の詳細をこの本で初めて知り、やはりそうだったのかと納得。ロッシーニ自筆レシピやロッシーニ風料理のレシピも掲載、料理本としても面白い。2024/05/05
どら猫さとっち
5
イタリア・オペラ作曲家として名を馳せたロッシーニ。彼はまたかなりの食通だった。ロッシーニ風という料理があるほど、またワインやコーヒーの愛好家でもあった。本書はロッシーニの食の世界を、彼の記録などから浮かび上がらせた。また他の作曲家や文化人との交流も興味深い。トリュフにフォアグラなど、グルメ道を極めたロッシーニ。彼は、人生の辛酸さえも味わい尽くした人でもあった。2024/04/16
takao
1
ふむ2024/10/20
Tsuyoshi
1
書簡や同時代人の証言などの資料から、美食家のみならずユーモアに富んだ人物でもあったロッシーニの姿が描かれる。巻末には「ロッシーニ風」のレシピが沢山載っているけど、どれもトリュフやフォアグラ、野鳥などを使ったもので現代の日本人が再現するのは難しそうだ。2024/03/06