内容説明
★★★ニューヨークタイムズベストセラー★★★
人生の節目に、贈り物にもぴったりな1冊。
2013年アメリカのシラキュース大学の卒業式にて、ベストセラー作家ソーンダーズは、「人生で一番後悔していることは、優しくなれなかったこと」と語りました。
スピーチから三か月後、全文がニューヨークタイムズ紙のウェブサイトに掲載されると、100万回を超えるアクセスがありたちまち評判を呼びます。
後に、アメリカのランダムハウス社によって書籍化されベストセラーとなり、書評でも「旧約聖書の詩篇のように薄くて、重い」(ニューヨーク・タイムズ紙)など、絶賛されました。
多くの人の心に響いた名スピーチの、待望の日本語版!
翻訳を『思考の整理学』で有名な外山滋比古氏が手がけました。
原書 Congratulations, by the way: Some Thoughts on Kindness
原著者 George Saunders
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tonnura007
52
「人生で一番後悔していることは、優しくなれなかったこと」 ソーンダーズ教授の大学の卒業式でのスピーチ。ごく短い書籍だが伝えたいことが凝縮されている。 自分自身を振り返っても、まさにその通りという内容だった。虫の居所が悪いときには、つい人に対して冷たく当たったり不躾な態度をとったりしてしまう。しかし、後で後悔する。 外出して家に帰るまでの間に「今日は他人に対して優しくしよう」と決めて一日過ごすだけでその一日がすごく充実したものになった。些細なことのようで自身の幸せに直結することではないかと感じた。2024/11/30
きみどり
14
原題は『ところで卒業おめでとう』。ジョージ・ソーンダースが大学の卒業式で読んだ祝辞なんですね。『短くて恐ろしいフィルの時代』の作家だから、皮肉とかディストピアてんこ盛りを予想してたのに、「人に優しく」と優しく語りかけられて完全に不意打ちをくらい、ミスドでぼろぼろと泣いてしまった。周りに人がいなくて良かったよ…。ちょうど『パチンコ』下巻を読み終えた後で、人間性に対する希望とか寛容さについてぼんやり考えていたところだったので余計に刺さった。この先の人生の後半は、できるだけ優しくありたいと、心から思う。2024/12/17
keitakenny
9
道徳の教科書かと思った このスピーチは素晴らしいが、わざわざ教え説かないとならないこととこのことが称賛される世間である事が淋しい 誰もが当たり前として身に付けておく習慣になっている世界になって欲しい 2024/06/30
Kai
4
著者の走馬灯を見せてもらっているようだった。 元が卒業式のスピーチであるため、実に端的。 正直、最初手に取った時、「このサイズでこの金額か…」と思ったが、購入してよかったと思う。 本はこれくらいのサイズでいいのでは?なぜならほとんどの読者(私も含めて)というのは、現在の平均的なページ数の本を読んだとしても、著者が伝えたいこと全てを受け取れきれないからだ。2024/06/28
shin1
4
やさしさ、それがすべてだと。 表現が少しまわりくどくて読みづらいところもあったけど。大人向けかな。2024/04/28