内容説明
老人介護施設のマドンナ・キヌ子は、いまだ枯れずに「女」を振りまいている。夫とのセックスレスに悩む看護師のミサは、介助しながらその言動を複雑な思いで見ているが……。今の大人の女性たちが抱える「ままならなさ」を真っ向から、時にユーモアも交えて描いた「女による女のためのR-18文学賞」大賞作家デビュー作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
491
いきなり介護施設のキヌ子さん・夜這いの話から始まる連作短編集。老いも若きもそれこそ色んな世代を生きる女性の生と性。思春期と呼ばれる時期から灰になるまで、ありそでなさそな話から、いやぁソレはないっしょ(女性風俗で勘違い女)まで。まったく女ってのは面倒な生き物だね。ラストはやっぱりキヌ子さん。その緩やかな繋がりも見事。R18文学賞、しばらく性に囚われない作品続いていたが、今作は原点に帰ってくれてありがとう、と言いたい。日本の文学賞の中で一番信用しとるよ(パイプを吹かして謎に上から)(笑)2025/08/14
starbro
170
女による女のためのR-18文学賞受賞作と言うことで、読みました。連作短編集、おススメは、受賞作『赤い星々は沈まない』&『肉桂のあと味』です。しかしLGBTQの時代に、この賞のタイトルは、いかがなものかと思います。https://www.shinchosha.co.jp/book/359611/2024/08/11
モルク
103
介護施設に入所しているキヌ子。80才を過ぎても女が止まらない。男性の部屋に夜這いをする表題作から始まる5話の短編集。登場人物が繋がっていてそれを見つけるのも楽しい。「歳を重ねてもからだの奥で灯る、底知れぬ疼き」生々しい女の性が繰り広げられる。最終話の「肉桂のあと味」がよかった。婚約者を亡くし20年以上彼の母が営むニッキ餅の店を時々訪れる明日香は未だに処女。彼の母が施設に入ることになり…ここでまたあのキヌ子さんが。最後はほっこりとまとめられ、素敵なR-18文学賞受賞作。2025/10/13
おしゃべりメガネ
103
いい意味でそんなに【R18文学賞】してない作品でした。主人公の女性達はほとんどがまあまあいい年齢になっており、表題作の「キヌ子」さんにおいては80近い方になります。年齢、年代はそれぞれ違えどカラダの奥に潜む「欲」を正面から綴っています。帯にある'歳を重ねても体の奥で灯る底知れぬ疼き'がなんともセクシーですよね。円熟期を迎えつつも、決して諦めてはならない「性」のスタイルにどこかホロリときてしまいます。登場人物の大半が女性達なので、女性読者さんにはぜひ読んでいただきたい作品です。今後も楽しみな作家さんです。2024/08/07
Ikutan
80
『女による女のためのR-18文学賞』大賞受賞作品を含む五つの短編。老人介護施設で夜這いを繰り返すキヌ子さん。過剰に関わってくる義母との距離に悩む水織さん。若い男性セラピストに夢中になる還暦間近の弥衣子さん。早く大人の経験をしたい14歳のミクちゃん。10年以上、夫とセックスレスのミサさん。そのミサさんの義姉で男性経験のない明日香さん。老いも若きも女という性に翻弄される人たち。逞しくなったそんな女性の様々な思いをストレートに描いた作品。月吹さん、丁寧な描写でこれからが楽しみ。ゆるく人物が繋がっているのも好み。2024/09/29
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