ケアする対話 - この世界を自由にするポリフォニック・ダイアローグ

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ケアする対話 - この世界を自由にするポリフォニック・ダイアローグ

  • 著者名:横道誠/斎藤環/小川公代/頭木弘樹/村上靖彦
  • 価格 ¥2,475(本体¥2,250)
  • 金剛出版(2024/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 660pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784772420242

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内容説明

ケアを主題とする、4つの珠玉の対話を収めた一冊。
オープンダイアローグや当事者研究、中井久夫をはじめケアと親和性の高い人物への考察など、テーマは多彩にちりばめられる。
医療や対人支援といった専門領域のみならず、ケアの倫理や文学研究など垣根を超えたさまざまな立場の声を巻き込み、対話はひらかれていく。
対話は、完成せず、余白があることに意味があるという。声は双方向から混ざり合いつつも一つに調和せず、ポリフォニック(多声的)に響き合い、新たな価値を生む。

目次

はじめに

■対話はひらかれ、そしてケアが生まれる
――物語・ユーモア・ポリフォニー:横道誠×斎藤 環×小川公代

〈ミニ講義〉
自助グループ化、当事者創作について:横道誠
[研究は自由に模索する/混ざりあう当事者性と専門性/オートエスノグラフィーとしての「当事者創作」/脳の多様性―グラデーションで見る世界/当事者批評、当事者創作……当事者紀行!]

〈ミニ講義〉
オープンダイアローグ入門:斎藤 環
[オープンダイアローグの概要/日本での普及/成立のルーツ~最新のエビデンスまで/「対話で治る」という衝撃/オープンダイアローグの実践]

〈ミニ講義〉
ケアの倫理とオープンダイアローグ:小川公代
[ケアの倫理×オープンダイアローグの交錯/ケアを受ける存在としての「横臥者(the recumbent)」―ヴァ―ジニア・ウルフの系譜/文学から現実の支援が生まれるとき]

〈クロストーク〉
対話はひらかれ、そしてケアが生まれる
――物語・ユーモア・ポリフォニー:横道誠×斎藤 環×小川公代
[セラピーか、ケアか/リーダーシップは必要か/当事者-医療者の垣根をとりはらう/植物的であること―両性、センシティブ/対人援助におけるケア・ムーブメント/敗北感を引き受ける―感情のケア/文学に覗き見る自閉症の感覚世界/双方向の変化―多孔性、明け透き、歓待性]

■ケアする読書会:横道誠×斎藤 環×小川公代
[当事者研究とオープンダイアローグ/対話の余白、物語のほつれ目/文学のポリフォニー―カムフラージュ、Xジェンダー、自信のない男たち/他者との交わり/体系化を志向しない知/フロイトの多面性/自閉症と統合失調症(1)―対立、あるいは両立/中井久夫とケアの倫理の親和性/医療よりもケア/横のつながりとしてのケア―社会関係資本/自閉症と統合失調症(2)―自明性の欠如について/女性的な罪悪感/自閉症とセクシュアリティ]

■「当事者批評」のはじまり:頭木弘樹×斎藤 環×横道 誠(構成=斎藤哲也)
[病跡学から当事者批評へ/頭木文学の秘密/『みんな水の中』の書き方/本を書いて何が変わったか/カフカ『変身』と身体的苦痛/誰もが当事者批評の書き手に]

■異なる世界をつなぐ創作と研究:横道 誠×村上靖彦
[自助グループの経験―「当事者創作」と「分身」/存在しない種類の本―研究のあり方を問い直す/当事者研究の出発点―場の安全をどう保つか/マルチエンディングの物語―哲学と障害・病気の世界観]

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青猫ノラ

5
創造と症状が等価物であり、作品を創ることが発症の代わりになっていること。天才は病んでいるのではなく、普通の人以上のレジリエンスを持っていること。当事者研究は、サイエンスの形式で文学やっていこうとするムーブメント。この辺りが、印象に残りました。病と創造の関係について、興味深い示唆。2024/04/18

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