内容説明
孤立した無菌病棟に、少年と少女。
翌朝、一人だけになった。
☆☆☆
『ジェリーフィッシュは凍らない』の著者による
甘く切ない青春の痛みをまとった
本格ミステリ
☆☆☆
無菌病棟、通称《クレイドル》。
タケルと、コノハ、二人だけが入院する施設が、大嵐で貯水槽に通路を寸断され、外界から隔絶される。
不安と焦燥を抱え、日付を越えた深夜──。
コノハは胸をメスで刺され、死んでいた。
二人きりのはずの無菌病棟で、外気にすら触れられない彼女を誰が殺したのか?
震える結末!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lucifer
12
嵐により孤立してしまった『クレイドル』とよばれる無菌病棟に取り残された少年と少女。2人しか居ないはずなのに、翌朝少女は殺されていた。 前半はボーイ・ミーツ・ガールな青春物風たが、出会った場所が悪いせいか不穏な空気を終始漂わせてるせいか、青春物としては楽しめないがそれが良い。そして、災害が起き更に翌日殺されたとしか思えない少女の死体が発見され、ここから一気にミステリーが加速し、あれよあれよと言う間に今まで信じてたものが崩壊していく様が堪らなく面白い。が、真相がわかった時の侘しさは半端なかった。2024/03/27
さこちゃん
11
説明しすぎ。そして最後に死者からの説明まであって更にクドい。昔SF映画で観たようなストーリー。2024/04/16
まゆっち
5
隔離病棟で起こった殺人事件。容疑者は主人公だけ?謎が謎を呼び、徐々に明らかになる真相に胸踊らせました。2024/04/05