講談社文庫<br> 私、産まなくていいですか

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講談社文庫
私、産まなくていいですか

  • 著者名:甘糟りり子【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 講談社(2024/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065350669

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内容説明

鎌倉の海辺のホテルで、ウエディングプランナーとして働く美春。一つ年上の夫・朋希の40歳の誕生日に、ライカのカメラを奮発したことから二人の仲がぎくしゃくしはじめる。結婚するときに、子供はいらないと充分確認し合ったはずなのに、将来のために子供のことを考えたいと言い出したのだ。それからは母親の手術をきっかけに、不妊治療中の姉夫婦とも不仲になるなど、朋希との隔たりは一向に修復できないまま。そのあげく、二人は子どものことが原因で離婚に至るのだった……「独身夫婦」/結婚12年。夫が突然家を出ていき、義母と息子、友人カップルたちと鎌倉の古民家に同居することになり……「拡張家族」/再婚同士、45歳で結婚した花葉はどうしても二人のDNAをこの世に残したくなり、最新技術を求めて海外へ……「海外受精」──妊娠と出産をめぐって“女性の選択”を問いかける小説集!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

224
出産の可否の選択肢を巡る夫婦の物語。本書には3つの短編が収録されていまして、1作目は出産拒否の妻と最初は妻の意向に同意していたが次第に子供を残したいと考えるようになった夫が決裂して離婚に向かう話ですが、でも全てが出産を拒否する話ではありません。大きな視点からすると少子化を助長するような話は悲しくもありますが、多様性の時代ですので悩ましく思いながらも人それぞれの意思を尊重し固定観念で束縛すべきではないとも思いますね。女性同士の愛や産めない事情の女性の問題が描かれ考えさせられましたね。#NetGalleyJP2024/04/12

えりこんぐ

46
甘糟さんの「産む」シリーズは全部読了。少しシンクロしている短編集3つ。「産む」or「産まない」は夫婦それぞれの選択だけれど、40あたりからこれでいいのかな?って迷いが出るのがリアルだと思った。『拡張家族』の助け合っての共同生活は理想。【図書館】2024/06/23

まあか

46
図書館の新刊コーナーで発見!完全にタイトルにやられた( *3* )借りずにはおれんかった。私も結構悩んでる。自分がどうしたいのか、ハッキリと分からない。こどもは大好きだ。自分のこどもなら、さぞ可愛いのだろうとも思う。子どもの成長を楽しんだり、母親になって、初めて分かる事もあるだろうと思う。親にも孫の顔を見せたい。そう思うものの、夫婦2人の暮らしで十分満足していて、何がなんでも子どもが欲しい!とまでは、強く思えないのだ。なかなか、相談もしにくいヘビーな問題。産まない、も選択肢の一つだ。2024/05/21

けぴ

44
この作家は初読み。鎌倉を舞台に子供を産む、産まない、産まないをテーマに物語が進行する。第一話はストーリーとして前向きで好感度高かったが、第二話、第三話と進むに従い辛いストーリーに。文章は読み易く、他の作品も読んでみたい。2024/09/22

らなん

21
甘糟さん5冊目。2024年、文庫。短編集だけど、少し重なり合う場面もあった。子供を出産するか、しないか。昔と違い、今は結婚も含め、いろいろな選択肢が増えた中での出産についての話。理不尽だなと思うのは、女性の仕事と子育ての両立が、厳しいこと。この本の中でも、仕事が好きだから、子供は出産しないという選択をした人がいた。出生率の低下とか言う前に、両立出来る生活をおくれる社会を実現してから、言って欲しい。結婚も、産まない選択も、周りから責められる筋合なし。2024/06/08

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